新型コロナワクチンに関するデマ(誤った情報)や陰謀論が飛び交っています。
それらに惑わされず、正しい知識を持って必要かどうかを判断しましょう。
(デマ1)ワクチンを接種するとコロナに感染する・PCR陽性になる
→ 現在使用されているワクチンは生ワクチンではないので理論的に感染しませんし、PCR陽性になりません。副反応の症状はワクチンの添加物に対する体の反応です。
(デマ2)ワクチン接種により不妊になる
→ 現在使用されているコロナ以外のワクチンでも流されてきたデマですが、過去にワクチンで不妊が起きたことはありません。新型コロナワクチンでも不妊が起きるという科学的な根拠はありません(アメリカで行われた3958人の妊婦を対象にした研究で、流産・早産・先天奇形の発生頻度はワクチン被接種者とおなじ頻度でした)。
<参考>
■ 「妊産婦のみなさまへ―新型コロナウイルス(メッセンジャーRNA)ワクチンについて―」(日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会・日本産婦人科感染症学会)
(デマ3)ワクチン接種で遺伝子が組み換えられる
→ ワクチンに使用されている mRNA は細胞の核に入ることはなく、遺伝子に組み込まれる可能性はありません。もちろん、生殖細胞(卵子・精子)の核にも入りませんから、遺伝情報がワクチンにより組み換えられることはありません。
注射で体内に入った mRNA は2-3日で分解されてなくなり、mRNAにより作られたスパイクたんぱくは2-3週間で壊れてなくなることがわかっています。
なお、自然界には感染するとヒトの細胞核内に侵入して自分のコピーをつくるウイルスがいます(DNAウイルス:アデノウイルス、パピローマウイルス、ヘルペスウイルス、天然痘ウイルス、EBウイルスなど)。こちらの方がぜんぜん怖いですね。
(デマ4)治験が終わっていないので安全性が確認されていない
→ 基礎研究・動物実験・治験が省略されることなく実施されデータが公表されています(ただし中国・ソ連製は非公表)。そして有効性確認 → 認可 → 実用化に至っています。
(デマ5)長期的な安全性がわからない
→ “現時点”では、長期的な安全性に問題があるというデータはありません。
シンプルに考えてみてください。免疫を得るために、自然に感染してウイルスの遺伝子全部を体に入れるのと、ウイルスの遺伝子のごく一部(=ワクチン)を体に入れるのと、どちらが安全でしょうか。
(デマ6)ADE(抗体依存性増強現象)が起こる
→ ADEは「ワクチン接種後に自然感染すると重症化する現象」ですが、ファイザー社とモデルナ社のワクチンでは、動物実験と治験においてADEの報告はありません。
(デマ7)ワクチン液にはマイクロチップが含まれていて、接種して体内に入ると政府の言いなり人間になる。
→ 細い注射針を通り抜けることのできるほど超小型マイクロチップは開発されていません。また、1バイアルを5-7人に小分けしますが、各注射器に均等配分することは不可能です。
★ 正しい情報源として厚生労働省のサイトをご利用ください。 「新型コロナワクチンQ&A」 |
マスコミは偏った情報・不安を煽る情報を伝えることが多いので要注意です(医療関係者の間では「マスゴミ」と呼ばれ信用されていません)。