ここでご紹介するのは一部の商品です。
おねしょ対策用品は日々新しいものが開発・発売されていますので、
ネットで最新情報を検索してみてください。
【おねしょ対策用品】
▶ オムツ
こども用オムツの大きいタイプ;
・グーン スーパー BIG パンツ(大王製紙)
・ムーニースーパーBIG(男の子用)(女の子用)(ユニチャーム)
大人用よりひと回り小さいタイプ;
・簡単テープ止めタイプSSサイズ(リフレ)
・ライフリー リハビリパンツSサイズ(ユニチャーム)
▶ パンツ
「おねしょ パンツ」とネット検索するとたくさんヒットします。
消臭素材、吸収素材、防水素材などがチェックポイントです。
例)
・おねしょ対策パンツ
・おねしょパンツ
▶ 尿パッド
・ライフリーさわやか安心パッド男性用(ユニチャーム)
・ボイズ肌ケアパッド超スリム女性用(日本製紙クレシア)
▶ パジャマ
「おねしょ対策 ズボン」で検索するとたくさんヒットします。
おねしょガード付き(ウエストから膝くらいまで防水加工をした裏布が縫い付けられている)パジャマ・ズボンが販売されています。
例)
・おねしょ対策ズボン
・おねしょガードズボン
▶ シーツ
「おねしょシーツ」とネット検索するとたくさんヒットします。
防水タイプ・非防水タイプ?
洗濯可能・不可能 ?
など、確認して購入しましょう。
【寝具の工夫・管理】
▶ 防水シーツ・紙製使い捨てパッドの使用
敷き布団の上に介護用の防水シーツをかぶせるのが一般的です。
防水シーツには吸水性がないので、その上にバスタオルを敷いて、さらにふつうのシーツで全体を包んでおくと、防水シーツがずれにくく、バスタオルやシーツは自宅で洗濯できるので負担が軽減できます。
防水シーツだけでなく、敷き布団の上に敷く紙製の使い捨てパッドもさまざまなサイズのものが販売されています。
▶ ふとんの洗い方・乾かし方
1.おねしょの部分に40℃くらいのぬるま湯を2〜3回、ニオイが消えるまでゆっくりかける。この時、熱湯はNG(オシッコの蛋白成分が固まってしまう)。その後、タオルでたたいて水分を取る。
2.おねしょをしてから間もないときは、重曹を振りかけて尿を吸い取る。完全に吸い取ったら重曹を払い、ビネガースプレー(※1)を吹き付け乾いたタオルでたたくようにして水分を取る。
3.スプレーボトルに入れたクエン酸水(※2)をおねしょで濡れたふとんにスプレーし、オシッコのアルカリ性を中和させた後、乾いたタオルでたたくようにして水分を取る。
4.市販のオムツをおねしょで濡れたふとんに当て、その上で足踏みをする。オムツにオシッコが素早く吸収される。その後1を実施し、またオムツを当てて足踏みを繰り返すと手早く水分が吸収できる。
5.天気のよい日は天日干し(午前10時〜午後2時頃まで)、仕事で取り込むのがムリな場合は室内の日当たりのよいところに干す。シーズンの変わり目にはふとん専門クリーニング店でふとんの丸洗いをすればベター。
※1)ビネガースプレー:スプレーボトルにホワイトビネガー(食用酢)と水を1:4の割合で入れればできあがり。
※ 2)クエン酸水:ドラッグ・ストアで売っているクエン酸粉末を小さじ2杯+水400mLをスプレーボトルの中で溶かせばできあがり。
<参考>
▢ おねしょのおふとんの対処法(城山ふとん店)
【宿泊行事対策】
直前ギリギリになってから医療機関を受診してもできることは限られてしまい、
不十分な対応にならざるを得ません。
イベントの3ヶ月以上前に相談されることをオススメします。
▶ 宿泊行事が差し迫っている場合
行事当日までできる範囲で生活改善(※)からはじめます。
治療は行事当日の6週間前から始めるのが望ましいです。
・生活改善;
✓ 夕食時の水分制限(200ml:コップ1杯まで)。
・行事参加時の対策;
✓ 濡れやシミが目立ちにくい濃い色(黒や紺色)のパジャマを持参させる。夏も同様。
✓ 心配であればおねしょ対策パンツ・ズボン(おねしょガード付き)を用意する。併用も可。
✓ パンツに尿失禁用パッドをつけ、さらにもう一枚パンツを重ねるなどの工夫をする。
✓ 夕食時と夕食後の水分摂取量を制限する(200ml:コップ1杯まで)。
✓ 就寝前に排尿させる。
✓ 担任の先生に、夜中12時過ぎに友だちに気づかれないように起こしてもらい、トイレへ行く。
✓ 朝、担任の先生が早めに様子を見に行き、失敗していたら目立たないように着替えや濡れたシーツの始末をしてもらう。
▶ 宿泊行事までに時間がある場合
医療機関を受診して生活改善や薬物療法をはじめ、
治るまで治療を続けます。
・生活改善を始める。
・1〜2ヶ月しても改善が見られない場合は薬物療法をはじめる。
・宿泊行事への参加に向けた具体的な対策を担任の先生と相談する(前述)。
・効果のある薬剤と使用量を確認し、服用方法をこどもと一緒に確認した上で持参させる。
・ふだんアラームを使用している場合は、この時だけ薬に替えるなど主治医と相談する。
※ 「夜尿症の生活改善のポイント」(当院ブログ)
【Q&A】
Q.オムツは使った方がいい?使わない方がいい?
A.夜尿があるうちは、オムツを無理矢理外す必要はありません。夜尿が治ってくると、子どもは自分からオムツを脱ぎ捨てます。
Q.宿泊行事が夏の場合と冬の場合で気をつけるポイントは異なりますか?
A.夏は熱中症対策として日中は水分制限はせず、夕食から水分制限を始めましょう。
冬は冷え対策として暖かい衣服を持たせ、こどもの寝相を想定した寝間着類を用意しましょう。
(例)厚手の下着や重ね着、靴下、腹巻き、ハイネック、ダウンベストなど
Q.学校主催以外の宿泊行事の場合、担任の先生がいないので無理でしょうか?
A.付き添いの大人が夜尿症について相談・管理ができるかどうかが重要な点です。
相談しにくい場合は、保護者自身がボランティアとして参加し、担任の先生と同じように対応する方法があります。
【家族の方へ】
夜尿は子ども本人が望んでしていることではありません。
たるんでいるからでも、甘えているからでもありません。
保護者にとっては「困ったこと」「困った子」かもしれませんが、
一番困っているのは子ども本人です。
家族の方に実践していただきたいことが5つあります。
お子さんの夜尿に対して、
1.怒らない
2.起こさない
3.あせらない
4.ほめる
5.比べない
1〜3は古くから言われてきたことで、ご存知かと思います。
4 → 治療に関して約束が守れたり、夜尿がなかったりしたら、その時にほめてあげてください。
5 → 兄弟や同世代の他の子と比べることは、子どもにとってとてもつらいこと。
夜尿克服に大切なのは、親子が一緒に取り組む雰囲気です。
子どもの自主性を尊重しつつ、サポートしてあげてください。
<参考書籍・WEBサイト>
以下の書籍、サイトを参考にしました。
(一般向け)
▢ バイバイ、おねしょ!(冨部志保子著、朝日新聞出版、2015年発行)
▢ おねしょ、おもらし サヨナラガイド(羽田敦子著、かんき出版、2021年発行)
▢ おねしょ卒業!プロジェクト(フェリング・ファーマ株式会社)
(医療者向け)
▢ 夜尿症診療リアルソッド(西崎直人著、中外医学社、2022年発行)
▢ 夜尿症診療ガイドライン2021(日本夜尿症学会)
おねしょ対策用品は日々新しいものが開発・発売されていますので、
ネットで最新情報を検索してみてください。
【おねしょ対策用品】
▶ オムツ
こども用オムツの大きいタイプ;
・グーン スーパー BIG パンツ(大王製紙)
・ムーニースーパーBIG(男の子用)(女の子用)(ユニチャーム)
大人用よりひと回り小さいタイプ;
・簡単テープ止めタイプSSサイズ(リフレ)
・ライフリー リハビリパンツSサイズ(ユニチャーム)
▶ パンツ
「おねしょ パンツ」とネット検索するとたくさんヒットします。
消臭素材、吸収素材、防水素材などがチェックポイントです。
例)
・おねしょ対策パンツ
・おねしょパンツ
▶ 尿パッド
・ライフリーさわやか安心パッド男性用(ユニチャーム)
・ボイズ肌ケアパッド超スリム女性用(日本製紙クレシア)
▶ パジャマ
「おねしょ対策 ズボン」で検索するとたくさんヒットします。
おねしょガード付き(ウエストから膝くらいまで防水加工をした裏布が縫い付けられている)パジャマ・ズボンが販売されています。
例)
・おねしょ対策ズボン
・おねしょガードズボン
▶ シーツ
「おねしょシーツ」とネット検索するとたくさんヒットします。
防水タイプ・非防水タイプ?
洗濯可能・不可能 ?
など、確認して購入しましょう。
【寝具の工夫・管理】
▶ 防水シーツ・紙製使い捨てパッドの使用
敷き布団の上に介護用の防水シーツをかぶせるのが一般的です。
防水シーツには吸水性がないので、その上にバスタオルを敷いて、さらにふつうのシーツで全体を包んでおくと、防水シーツがずれにくく、バスタオルやシーツは自宅で洗濯できるので負担が軽減できます。
防水シーツだけでなく、敷き布団の上に敷く紙製の使い捨てパッドもさまざまなサイズのものが販売されています。
▶ ふとんの洗い方・乾かし方
1.おねしょの部分に40℃くらいのぬるま湯を2〜3回、ニオイが消えるまでゆっくりかける。この時、熱湯はNG(オシッコの蛋白成分が固まってしまう)。その後、タオルでたたいて水分を取る。
2.おねしょをしてから間もないときは、重曹を振りかけて尿を吸い取る。完全に吸い取ったら重曹を払い、ビネガースプレー(※1)を吹き付け乾いたタオルでたたくようにして水分を取る。
3.スプレーボトルに入れたクエン酸水(※2)をおねしょで濡れたふとんにスプレーし、オシッコのアルカリ性を中和させた後、乾いたタオルでたたくようにして水分を取る。
4.市販のオムツをおねしょで濡れたふとんに当て、その上で足踏みをする。オムツにオシッコが素早く吸収される。その後1を実施し、またオムツを当てて足踏みを繰り返すと手早く水分が吸収できる。
5.天気のよい日は天日干し(午前10時〜午後2時頃まで)、仕事で取り込むのがムリな場合は室内の日当たりのよいところに干す。シーズンの変わり目にはふとん専門クリーニング店でふとんの丸洗いをすればベター。
※1)ビネガースプレー:スプレーボトルにホワイトビネガー(食用酢)と水を1:4の割合で入れればできあがり。
※ 2)クエン酸水:ドラッグ・ストアで売っているクエン酸粉末を小さじ2杯+水400mLをスプレーボトルの中で溶かせばできあがり。
<参考>
▢ おねしょのおふとんの対処法(城山ふとん店)
【宿泊行事対策】
直前ギリギリになってから医療機関を受診してもできることは限られてしまい、
不十分な対応にならざるを得ません。
イベントの3ヶ月以上前に相談されることをオススメします。
▶ 宿泊行事が差し迫っている場合
行事当日までできる範囲で生活改善(※)からはじめます。
治療は行事当日の6週間前から始めるのが望ましいです。
・生活改善;
✓ 夕食時の水分制限(200ml:コップ1杯まで)。
・行事参加時の対策;
✓ 濡れやシミが目立ちにくい濃い色(黒や紺色)のパジャマを持参させる。夏も同様。
✓ 心配であればおねしょ対策パンツ・ズボン(おねしょガード付き)を用意する。併用も可。
✓ パンツに尿失禁用パッドをつけ、さらにもう一枚パンツを重ねるなどの工夫をする。
✓ 夕食時と夕食後の水分摂取量を制限する(200ml:コップ1杯まで)。
✓ 就寝前に排尿させる。
✓ 担任の先生に、夜中12時過ぎに友だちに気づかれないように起こしてもらい、トイレへ行く。
✓ 朝、担任の先生が早めに様子を見に行き、失敗していたら目立たないように着替えや濡れたシーツの始末をしてもらう。
▶ 宿泊行事までに時間がある場合
医療機関を受診して生活改善や薬物療法をはじめ、
治るまで治療を続けます。
・生活改善を始める。
・1〜2ヶ月しても改善が見られない場合は薬物療法をはじめる。
・宿泊行事への参加に向けた具体的な対策を担任の先生と相談する(前述)。
・効果のある薬剤と使用量を確認し、服用方法をこどもと一緒に確認した上で持参させる。
・ふだんアラームを使用している場合は、この時だけ薬に替えるなど主治医と相談する。
※ 「夜尿症の生活改善のポイント」(当院ブログ)
【Q&A】
Q.オムツは使った方がいい?使わない方がいい?
A.夜尿があるうちは、オムツを無理矢理外す必要はありません。夜尿が治ってくると、子どもは自分からオムツを脱ぎ捨てます。
Q.宿泊行事が夏の場合と冬の場合で気をつけるポイントは異なりますか?
A.夏は熱中症対策として日中は水分制限はせず、夕食から水分制限を始めましょう。
冬は冷え対策として暖かい衣服を持たせ、こどもの寝相を想定した寝間着類を用意しましょう。
(例)厚手の下着や重ね着、靴下、腹巻き、ハイネック、ダウンベストなど
Q.学校主催以外の宿泊行事の場合、担任の先生がいないので無理でしょうか?
A.付き添いの大人が夜尿症について相談・管理ができるかどうかが重要な点です。
相談しにくい場合は、保護者自身がボランティアとして参加し、担任の先生と同じように対応する方法があります。
【家族の方へ】
夜尿は子ども本人が望んでしていることではありません。
たるんでいるからでも、甘えているからでもありません。
保護者にとっては「困ったこと」「困った子」かもしれませんが、
一番困っているのは子ども本人です。
家族の方に実践していただきたいことが5つあります。
お子さんの夜尿に対して、
1.怒らない
2.起こさない
3.あせらない
4.ほめる
5.比べない
1〜3は古くから言われてきたことで、ご存知かと思います。
4 → 治療に関して約束が守れたり、夜尿がなかったりしたら、その時にほめてあげてください。
5 → 兄弟や同世代の他の子と比べることは、子どもにとってとてもつらいこと。
夜尿克服に大切なのは、親子が一緒に取り組む雰囲気です。
子どもの自主性を尊重しつつ、サポートしてあげてください。
<参考書籍・WEBサイト>
以下の書籍、サイトを参考にしました。
(一般向け)
▢ バイバイ、おねしょ!(冨部志保子著、朝日新聞出版、2015年発行)
▢ おねしょ、おもらし サヨナラガイド(羽田敦子著、かんき出版、2021年発行)
▢ おねしょ卒業!プロジェクト(フェリング・ファーマ株式会社)
(医療者向け)
▢ 夜尿症診療リアルソッド(西崎直人著、中外医学社、2022年発行)
▢ 夜尿症診療ガイドライン2021(日本夜尿症学会)