乳児検診(1・4・10ヶ月)
→ 先天性疾患、脳性まひ、運動遅滞を伴う精神遅滞
1歳6ヶ月健診
→ 重度精神遅滞、ASD(自閉スペクトラム症)
3歳児健診
→ 中等度精神遅滞、ASD
5歳児健診
→ 軽度精神遅滞、ADHD、限局性学習障害、ASD
▶ 4ヶ月児の発達チェック項目
・首がすわっている
・あやすとよく笑う
・追視をする
・ガラガラを振ったり舐めたりして遊ぶ
・母親が呼びかけると顔を向ける
・仰向けで中央で手を合わせる
▶ 6ヶ月児の発達チェック項目
・寝返りをする
・少しの時間お座りをする
・手を伸ばしてほしいものをつかむ
・あやすと声を出して笑う、遊んで相手にしてもらいたがる
・母親がいらっしゃいをすると、喜んでからだを乗り出す
▶ 10ヶ月児の発達チェック項目
・ハイハイをする
・つかまり立ちをする
・指先で小さい物をつかむ
・バイバイ、チョチチョチなど、簡単な身振りのまねをする
・人見知りをする
・指さしして教えるとそちらを見る
★ 1歳前後までの発達障害児を診るポイント
(生後0ヶ月〜)視線は合うか?
・後頭葉の発達
・2者間の基本的コミュニケーション
(生後2ヶ月〜)社会的微笑はあるか?
・後頭葉・前頭葉の発達
・新生児期の反射的微笑と異なり、対人交流の能動的要求
(生後7ヶ月〜)愛着行動は形成されているか?
・前頭葉の発達
・人見知りをしない、1人でも平気(愛着行動の欠如)
・逆に人見知りがひどい、父親になつかない(愛着行動の異常)
(生後10ヶ月〜)感覚異常(特に偏食)
・聴覚・触覚などの刺激に対する過敏反応、異常なこだわり
▶ 1歳6ヶ月児の発達チェック項目
・しっかり1人で歩ける
・手を引くと階段を上る
・積み木を積む
・なぐり書きをする
・絵本を見せて知っているものを聞くと指さしをする
・名前を呼ぶと振り向く
・意味のある単語を言う
・お母さんの言っていることがわかる
▶ 3歳児の発達チェック項目
・つかまらないで片足立ちができる
・低いところから飛び降りる
・「どちらが大きい?」と聞かれて大きい方を指さす
・2語分が言える
・友達と遊びたがる
・1人で自分の靴が履ける
・1人でスプーンやフォークを使って食べる
★ 1歳半から3歳までの発達障害児を診るポイント
1)言語発達の遅れの有無(前頭葉)
・発語がない、既に出ていた言語が消失(退行)
2)アイコンタクト・共同注視ができる(前頭葉)
・相手と自分とが共通の事象に注目できること
3)落ち着きのなさ・多動傾向の有無(前頭葉・辺縁系)
・母親の指示を聞いているか?診察室などでの子どもの行動に注目
4)自傷行為・多少行為の有無(前頭葉・辺縁系)
・かんしゃく・パニックを起こした時に多い
<参考>
▢ 子どもの発達と発達障害のチェックポイント
(今村淳」岐阜県総合医療センター小児科)