現在、摂食障害児に対する体への治療は医療者が担当し、
こころへの治療・サポートは公認心理師・臨床心理士と、
家族で担当することがスタンダードになっています。
本人をサポートする家族もまた、
専門家にサポートされていることが基本です。
家族はどのようなスタンスで接すべきか、
NHKのこちらのサイトをベースに記載してみました。
私がポイントと感じたことは、
・本人の健康な部分と、病気の部分を分けて考える。
・健康な部分をサポートし、病気の部分は一緒に対峙するスタンス。
・本人の現在の状況を否定するのではなく受け入れ、
「そのままでいいんだよ」という気持ちを繰り返し伝える。
です。
▢ 拒食症患者への家族・保護者の接し方
・心配のあまり「食べなさい」「とにかく体重を増やさないと死んじゃうよ」
と声をかけがちだが、患者側からはいちばんして欲しくない対応。
・やせていることを怒らない・責めない。
患者は自分の意思でしているわけではなく、
コントロールできない状態になり困っている。
・本人の人格と、摂食障害症状を分けて考え対応することがポイント。
・患者にも、自分自身と症状を分けて考えてもらい、
本人の健康的な部分を家族がサポートして、
摂食障害という“モンスター”を一緒に退治していくスタンスが望ましい。
・症状が出ているのにやめられないのは、
高所恐怖症の人が危なくないとわかっているのに、
怖くて高いところに行けないのと似ている。
・症状が進行してこころの健康的な部分がなくなった状態では、
専門家でないと対応は難しい。
▢ 家族にできるサポート、3つのポイント
1.治りたい気持ちの味方になる
・患者の中には「治りたい」という気持ちと
「治りたくない、やせたい、過食嘔吐はストレス解消法だから手放したくない」
という両方の気持ちがある。
・前者の治りたい気持ちにより添い、声がけする。
2.療養の環境を整える
・心身ともに疲弊していることが多く、
ストレスを減らして一旦は休ませる(要すれば休学)。
・「家庭は安全基地」状態になるよう努力する。
家庭内不和があると家でも心が安まらない。
3.自己肯定感を育む
・拒食症患者は自己肯定感が小さいことが多い。
・自分になんとか自信をつけようとして、何かを達成しようとする傾向がある。
「勉強を頑張ろう」
「いい子になって人に好かれよう」
「ダイエットを頑張って外見をキレイにしよう」など。
・保護者に「いい子に見せたい」「親を失望させたくない」と考えがち。
・しかし自己肯定感が小さいので、
積み上げても1この失敗で「私はダメだ」となりがちな不安定な状態。
・自己肯定感は「自分は無条件で愛されている、大切にされている」
と感じることを繰り返して育っていくもの。
・周囲は「あなたを大事に思っているよ」ときちんと伝わるよう対応。
▢ コミュニケーションのコツ
1.共感
・つい「こうしたらいいよ」とアドバイスをしたくなるが、
それよりも気持ちを理解しながら“話を聞く”スタンスが望ましい。
・「うんうん」「そうなんだ」などと相づちを打つ、
聞いたことを繰り返す“オウム返し”、感情の伝え返し、等が望ましい。
2.「私」を主語にして伝える
・主語を「あなた」ではなく、
「私は」「お母さんは」「お父さんは」こうした方がいいと思うよ、と伝える。
・夜遅く帰宅したときに、
「なんであなたはこんな遅くに帰るの、非常識よ」
よりも、
「あなたがこんな遅くて私はとても心配した」
「私はこんなに遅い時間に帰るのはよくないと思う」
の方が、耳に入りやすい。
3.“症状”(とりついているモンスター)とケンカしない
・「本人」と「病気」を分けて考え、
本人を責めずにサポートし、一緒に病気に対峙するスタンスが望ましい。
・「健康な本人は治りたがっている」と信じて粘り強く声がけを続ける。
▢ 家族カウンセリング・家族療法は“サポート作戦会議”
・家族が本人にダメ出しするスタンスはダメ。
・今あるものを利用しながら、
患者本人へのベストなサポートはなんだろうと考える作戦会議。
▢ 家族会の利用
・回復が進んだ家族からの経験談、アドバイスがもらえる。
・家族が家族を支えるシステム。
・ルールは「会で聞いたことを口外しないこと」「話すテーマは自由」。
▢ 家族会でよく出る質問
(Q.1)過食費用について;
過食の場合、どうしても食費がたくさんかかります。
どのように管理すればいいでしょうか。
(A.1)
・「こんだけにしなさいよ」とかの指示的な言動はダメ。
・親は正直な経済状態を話して、
本人と相談という形でルール決めをすることを推奨。
・本人から「〇〇円でガマンできるかもしれない」「いくらくらいだったら大丈夫」
という言葉をいかに引き出すか。
(Q. 2)家族からの意見やアドバイスの出し方について;
過食嘔吐について家族から意見やアドバイスをすると嫌がられる場合は、
どうしたらよいでしょうか。
(A. 2)
・全部を否定するのではなく、否定する部分と認められる部分を、
家族の中で探って作っていくことが大切。
・過食行動だけでなく日常生活そのもので生きづらさや困難を抱えていることが多いので、
その点も合わせて認めてあげること。
▢ 回復者アンケートから
(親がしてくれてうれしかったこと)
・言葉以前の問題で、まず理解があるかどうかが大切。
・理解しないまま「大変だね」と言っても伝わらない、
理解してくれて「本当に大変だったね」と抱きしめてくれるだけでももう満足・・・。
(親がしてくれてイヤだったこと)
・食事を監視して言葉がけをすること。
「アレ食べろ、コレ食べろ」
「食べ過ぎなんじゃない?」「少なすぎなんじゃない?」
・体型の指摘:太った、痩せたというコメントはどちらでも問題を引き起こしがち。
・何かを原因にして責め立てること。
・「私の育て方が悪かったんだよね、ごめんね」
と言われると弱音を吐けななくなる。
<参考>
・摂食障害かなと思ったら(1) 摂食障害のある人に医療ができること記事公開日
・摂食障害かなと思ったら(2) 摂食障害のある人に家族ができること
・摂食障害かなと思ったら(3) 家族会ってどんなところ?
・摂食障害かなと思ったら(4) 経験者に聞く回復までの道のり
こころへの治療・サポートは公認心理師・臨床心理士と、
家族で担当することがスタンダードになっています。
本人をサポートする家族もまた、
専門家にサポートされていることが基本です。
家族はどのようなスタンスで接すべきか、
NHKのこちらのサイトをベースに記載してみました。
私がポイントと感じたことは、
・本人の健康な部分と、病気の部分を分けて考える。
・健康な部分をサポートし、病気の部分は一緒に対峙するスタンス。
・本人の現在の状況を否定するのではなく受け入れ、
「そのままでいいんだよ」という気持ちを繰り返し伝える。
です。
▢ 拒食症患者への家族・保護者の接し方
・心配のあまり「食べなさい」「とにかく体重を増やさないと死んじゃうよ」
と声をかけがちだが、患者側からはいちばんして欲しくない対応。
・やせていることを怒らない・責めない。
患者は自分の意思でしているわけではなく、
コントロールできない状態になり困っている。
・本人の人格と、摂食障害症状を分けて考え対応することがポイント。
・患者にも、自分自身と症状を分けて考えてもらい、
本人の健康的な部分を家族がサポートして、
摂食障害という“モンスター”を一緒に退治していくスタンスが望ましい。
・症状が出ているのにやめられないのは、
高所恐怖症の人が危なくないとわかっているのに、
怖くて高いところに行けないのと似ている。
・症状が進行してこころの健康的な部分がなくなった状態では、
専門家でないと対応は難しい。
▢ 家族にできるサポート、3つのポイント
1.治りたい気持ちの味方になる
・患者の中には「治りたい」という気持ちと
「治りたくない、やせたい、過食嘔吐はストレス解消法だから手放したくない」
という両方の気持ちがある。
・前者の治りたい気持ちにより添い、声がけする。
2.療養の環境を整える
・心身ともに疲弊していることが多く、
ストレスを減らして一旦は休ませる(要すれば休学)。
・「家庭は安全基地」状態になるよう努力する。
家庭内不和があると家でも心が安まらない。
3.自己肯定感を育む
・拒食症患者は自己肯定感が小さいことが多い。
・自分になんとか自信をつけようとして、何かを達成しようとする傾向がある。
「勉強を頑張ろう」
「いい子になって人に好かれよう」
「ダイエットを頑張って外見をキレイにしよう」など。
・保護者に「いい子に見せたい」「親を失望させたくない」と考えがち。
・しかし自己肯定感が小さいので、
積み上げても1この失敗で「私はダメだ」となりがちな不安定な状態。
・自己肯定感は「自分は無条件で愛されている、大切にされている」
と感じることを繰り返して育っていくもの。
・周囲は「あなたを大事に思っているよ」ときちんと伝わるよう対応。
▢ コミュニケーションのコツ
1.共感
・つい「こうしたらいいよ」とアドバイスをしたくなるが、
それよりも気持ちを理解しながら“話を聞く”スタンスが望ましい。
・「うんうん」「そうなんだ」などと相づちを打つ、
聞いたことを繰り返す“オウム返し”、感情の伝え返し、等が望ましい。
2.「私」を主語にして伝える
・主語を「あなた」ではなく、
「私は」「お母さんは」「お父さんは」こうした方がいいと思うよ、と伝える。
・夜遅く帰宅したときに、
「なんであなたはこんな遅くに帰るの、非常識よ」
よりも、
「あなたがこんな遅くて私はとても心配した」
「私はこんなに遅い時間に帰るのはよくないと思う」
の方が、耳に入りやすい。
3.“症状”(とりついているモンスター)とケンカしない
・「本人」と「病気」を分けて考え、
本人を責めずにサポートし、一緒に病気に対峙するスタンスが望ましい。
・「健康な本人は治りたがっている」と信じて粘り強く声がけを続ける。
▢ 家族カウンセリング・家族療法は“サポート作戦会議”
・家族が本人にダメ出しするスタンスはダメ。
・今あるものを利用しながら、
患者本人へのベストなサポートはなんだろうと考える作戦会議。
▢ 家族会の利用
・回復が進んだ家族からの経験談、アドバイスがもらえる。
・家族が家族を支えるシステム。
・ルールは「会で聞いたことを口外しないこと」「話すテーマは自由」。
▢ 家族会でよく出る質問
(Q.1)過食費用について;
過食の場合、どうしても食費がたくさんかかります。
どのように管理すればいいでしょうか。
(A.1)
・「こんだけにしなさいよ」とかの指示的な言動はダメ。
・親は正直な経済状態を話して、
本人と相談という形でルール決めをすることを推奨。
・本人から「〇〇円でガマンできるかもしれない」「いくらくらいだったら大丈夫」
という言葉をいかに引き出すか。
(Q. 2)家族からの意見やアドバイスの出し方について;
過食嘔吐について家族から意見やアドバイスをすると嫌がられる場合は、
どうしたらよいでしょうか。
(A. 2)
・全部を否定するのではなく、否定する部分と認められる部分を、
家族の中で探って作っていくことが大切。
・過食行動だけでなく日常生活そのもので生きづらさや困難を抱えていることが多いので、
その点も合わせて認めてあげること。
▢ 回復者アンケートから
(親がしてくれてうれしかったこと)
・言葉以前の問題で、まず理解があるかどうかが大切。
・理解しないまま「大変だね」と言っても伝わらない、
理解してくれて「本当に大変だったね」と抱きしめてくれるだけでももう満足・・・。
(親がしてくれてイヤだったこと)
・食事を監視して言葉がけをすること。
「アレ食べろ、コレ食べろ」
「食べ過ぎなんじゃない?」「少なすぎなんじゃない?」
・体型の指摘:太った、痩せたというコメントはどちらでも問題を引き起こしがち。
・何かを原因にして責め立てること。
・「私の育て方が悪かったんだよね、ごめんね」
と言われると弱音を吐けななくなる。
<参考>
・摂食障害かなと思ったら(1) 摂食障害のある人に医療ができること記事公開日
・摂食障害かなと思ったら(2) 摂食障害のある人に家族ができること
・摂食障害かなと思ったら(3) 家族会ってどんなところ?
・摂食障害かなと思ったら(4) 経験者に聞く回復までの道のり
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