参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

しかし小児で相談を受けるのは手掌多汗症が多いので、
残念ながら、あまり参考になりませんでした。

■ 併用による効果増強レシピ

防巳黄耆湯3包+越婢加朮湯1-2包/日
…水太り&多汗症で熱感があるとき

白虎加人参湯
1-2包+五苓散1-2包、頓用
…熱中症発症時に冷服

加味逍遥散
3包+黄連解毒湯1-2包/日
…更年期ホットフラッシュでほてりが強いときに

■ 多汗症の基本漢方薬

防巳黄耆湯(20)・・・汗かき、水太り、易疲労、口渇なし、多汗症の第一選択薬。
白虎加人参湯(34)・・・からだが暑い、口渇・発汗、尿自利
柴胡加竜骨牡蛎湯(12)・・・緊張性発汗、手・足・腋窩の発汗
柴胡桂枝乾姜湯(11)・・・首から上の発汗、頭汗
加味逍遥散(24)・・・のぼせ、ホットフラッシュ、発汗
補中益気湯(41)・・・体力低下、病後の易疲労、食欲不振…体力が低下し寝汗を自覚したら服用、改善しないときは十全大補湯(48)や人参養栄湯(108)へ変更すべし

■ 多汗症の第二選択薬

黄耆建中湯(98)・・・小児や寝たきりで体力が低下した場合の寝汗に
柴胡桂枝湯(10)・・・柴胡桂枝乾姜湯と同様に、首から上の発汗・頭汗に有効であり、体力のある場合に使用
桂枝加竜骨牡蛎湯(26)・・・柴胡加竜骨牡蛎湯(12)より虚証例に
四逆散(35)・・・精神的発汗
・・・
十全大補湯(48)…大病後や抗がん剤治療などで発汗が見られるときに
人参養栄湯(108)…呼吸器疾患病後や高齢者で寝汗が多い場合に

 
<参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社)