参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

■ 2剤併用による効果増強レシピ

補中益気湯2-3包+八味地黄丸2-3包/日
…慢性疲労+加齢による体力低下
補中益気湯3包+十全大補湯3包
…がん治療で体力が低下し、倦怠感・食欲不振が単剤ではよくならないとき

六君子湯3包+香蘇散3包/日
…食欲低下>倦怠感でストレスの関与が強いとき
六君子湯3包+四逆散3包/日
…スッとレスでイライラや胃痛が強いとき

八味地黄丸2包+人参湯2包/日
…地黄による胃もたれや食欲不振を訴える場合に人参湯を併用する
真武湯3包+人参湯3包/日
…全身の冷え+非常に強い倦怠感(茯苓四逆湯の方意)

■ 倦怠感・食欲不振の基本漢方薬

補中益気湯(41)…体力低下、病後の易疲労、食欲不振
※ ジュンコウに錠剤あり
十全大補湯(48)…貧血傾向、抗がん剤治療後、放射線治療後
六君子湯(43)…胃腸症状、胃もたれ、食欲不振
八味地黄丸(7)…老化に伴う疲労感、腰痛、坐骨神経痛、手足の冷え、夜間頻尿
真武湯(30)…冷えを伴う強い倦怠感、動揺感、食欲不振
小建中湯(99)…疲れやすい子ども、虚弱体質。疲れて学校に行けない児童や学校で腹痛を起こして保健室で休むことが多い児童、朝になると腹痛で学校へ行けない児童に。シナモンが苦手で飲めないときは、少量の湯に溶いてリンゴジュースに混ぜると飲みやすい。

■ 倦怠感・食欲不振の第二選択薬

人参養栄湯(108)…十全大補湯とほぼ同じ適応であるが、呼吸器症状がある場合によい。
加味帰脾湯(137)…胃腸が弱く、ストレスや不安や不眠を訴える場合に。いろいろ考えすぎて不安になることが多い人に。


<参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社)