参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

■ 冷え性の治療期間
・最低3-4週間、1-2年を要することも多い。

■ 2剤併用による効果増強レシピ

当帰四逆加呉茱萸生姜湯2包+当帰芍薬散2包/日
…冷え+水毒(浮腫など)に
当帰四逆加呉茱萸生姜湯2包+桂枝茯苓丸2包/日
…冷え+静脈うっ滞やレイノー症状があるときは駆於血剤を併用

■ 冷え症に対する基本処方

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(38)…手足が冷える、レイノー症状、しもやけ、冷えると腹痛
当帰芍薬散(23)…浮腫傾向、肌の乾燥
桂枝茯苓丸(25)…月経不順、冷えのぼせ
加味逍遥散(24)…月経時のイライラ、精神不安、不眠、冷えのぼせ
真武湯(30)…新陳代謝の低下、倦怠感、顔色不良
苓姜朮甘湯(118)…下半身の冷え、下半身の主だるさ
八味地黄丸(7)…高齢者の冷え、腰痛、夜間尿
五積散(63)…腰が冷える、クーラーで冷えが悪化
人参湯(32)…腹部の冷え、手掌・足底の冷え、下痢
麻黄附子細辛湯(127)…身体の芯から冷える、手背・足背の冷え

■ 冷えに対する第二選択薬

呉茱萸湯(31)…胃の機能が低下し腹部や手足の冷えを訴える場合
防巳黄耆湯(20)…下肢に浮腫があり、特に足首の周囲に冷えを訴える場合
大建中湯(100)…腹部膨満や鼓腸を呈して、胸〜腹部の冷えを訴えるとき
芎帰調血飲…消化機能の低下や骨盤腔内のうっ血による冷えに
人参養栄湯(108)・十全大補湯(48)…元気がない、疲れやすい、寝汗が多い等の症状があり、手足の冷えを訴える場合
温経湯(106)…下腹痛、腰痛、下肢の冷えと疼痛がみられ、時に口唇の乾燥やあれ、手掌のほてりに有効
四逆散(35)…ストレスにより気の巡りが阻害され、四肢の冷えを訴える場合


<参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社)