参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。
当院は精神科・心療内科ではないので向精神薬を希望あるいは必要な患者さんの診療はしていませんが、
思春期の不安症状に対しては漢方薬を提案しています。
■ 不安症状に対する漢方薬には、ベンゾジアゼピンやSSRIなどのような耐性や依存の問題はない。
■ 2剤併用による効果増強レシピ
半夏厚朴湯3包+四逆散(湯?)3包/日
半夏厚朴湯3包+大柴胡湯3包/日
・・・半夏厚朴湯証で、ストレスが強いときに柴胡剤を併用すると効果増強
香蘇散3包+半夏厚朴湯3包/日
・・・うつ症状に
香蘇散3包+六君子湯3包/日
・・・ストレスが原因で食欲がないとき(香砂六君子湯の方意)
香蘇散3包+小柴胡湯3包/日
・・・風邪の後の耳管狭窄、鼻涙管狭窄に(紫蘇散の方意)
香蘇散3包+八味地黄丸3包/日
・・・高齢者の耳鳴りに
加味帰脾湯2包+補中益気湯2包
・・・加味帰脾湯証で、元気のない状態が続くとき
加味帰脾湯2包+桂枝加竜骨牡蛎湯2包/日
・・・加味帰脾湯証で、ドキドキしやすい、驚きやすいときに
苓桂朮甘湯1包+甘麦大棗湯1包、発作時頓用 あるいは
苓桂朮甘湯1包+桂枝加竜骨牡蛎湯1包、発作時頓用
・・・パニック障害に
加味逍遥散3包+黄連解毒湯2包/日(のぼせ)
加味逍遥散2包+桃核承気湯2包/日(PMSの強いとき)
・・・加味逍遥散単剤では効果が弱いため、随伴症状に応じて多剤を併用
抑肝散2包+加味逍遥散2包/日
・・・抑肝散証で、イライラ、のぼせ、ほてりが強いときに併用
■ 不安障害・パニック障害の基本漢方薬
半夏厚朴湯(16):1回1包、1日3回、発作時頓用も可
・・・不安、息苦しさ、喉のつまり感、呼吸がしにくい(空気飢餓感)。几帳面・真面目な性格の人に有効。甘草を含まないため長期投与可能。
※ クラシエ、オースギに錠剤あり
香蘇散(70):1回1包、1日3回
・・・気分が晴れない、訴えが多彩、軽い風邪症状。
加味帰脾湯(137):1回1包、1日3回
・・・漠然とした不安感、不眠。心労による食欲不振、栄養障害、体力低下などに。「心配性で他人から見れば何でもないことが気になる」「ささいな身体症状で『癌ではないか』などとひどく不安になる」例に。
・・・不安神経症とは関係ないが、ITP(特発性血小板減少性紫斑病)などに使用されることがある。
※ クラシエに錠剤あり
柴胡加竜骨牡蛎湯(12):1回1包、1日3回
・・・動悸(不整脈)、イライラ、悪夢、パニックに
・・・「悪夢・驚きやすい・動悸」が竜骨+牡蛎の使用目標
・・・メンタル系の訴えに頻用され、抑うつ・緊張感・イライラに有効
・・・期外収縮(ストレスが原因)の動悸を改善する
・・・鎮静効果を高めたいときは大黄含有製剤(ツムラ以外)を選択すべし
※ クラシエに錠剤あり
柴胡桂枝乾姜湯(11):1回1包、1日3回
・・・神経過敏、冷え、抑うつ、頭部発汗
・・・仕事や家事で頑張りすぎたときのストレスで起こる諸症状(不眠、倦怠感、元気がない等)に
・・・柴胡加竜骨牡蛎湯の虚証版であるが、使い分けが難しいことがある
桂枝加竜骨牡蛎湯(26):1回1包、1日3回
・・・神経過敏、脱毛、夢精、夜尿症
・・・体力が衰えているものの精神不安に
・・・女性で抑うつ傾向のある場合に
・・・夜尿症(小児〜成人まで)に
・・・円形脱毛症に
加味逍遥散(24):1回1包、1日3回
・・・イライラ、漠然とした不安、更年期神経症
・・・気逆が主体だが、気虚・気うつにも有効
・・・愁訴(身体的愁訴と精神的愁訴)が多く、客観的な所見よりもオーバーな場合に
・・・症状が軽くなっても治ったと言わないことが多い
・・・更年期障害に対するホルモン療法はほてりや発汗には有効であるが、抑うつや不安感には効果が弱く、漢方併用が有用
抑肝散(54):1回1包、1日3回
・・・焦燥感、興奮、イライラ、不眠、チック、眼瞼けいれん、手足の震え
・・・イライラ、易怒性を目標に選択
・・・認知症の興奮に効果的
・・・「胸がモヤモヤする」(胸煩)に有効
・・・身体症状症(身体表現性障害)に
苓桂甘棗湯:1回1包、1日3回(頓用でも効果あり)
★ エキス剤にはないので、苓桂朮甘湯+甘麦大棗湯、あるいは苓桂朮甘湯+桂枝加竜骨牡蛎湯
・・・パニック障害、突き上げるような動悸発作
※ OTCにコタロー苓桂甘棗湯エキスがある。
神田橋処方:(四物湯1包+桂枝加芍薬湯1包)を1日3回
・・・PTSDによるフラッシュバック
・・・瀕死の重症や性被害のような重篤なものばかりでなく、上司や教師の叱責、友人の言葉などで起こる軽度のものにも対応する。
■ 不安症に対する第二選択薬
抑肝散加陳皮半夏(83):
・・・抑肝散(54)よりうつ傾向のある場合に有効
帰脾湯(65):
・・・不安感に。心配性で何気ないことで不安になったり、不眠になるときに
<参考>
・すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社)
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。
当院は精神科・心療内科ではないので向精神薬を希望あるいは必要な患者さんの診療はしていませんが、
思春期の不安症状に対しては漢方薬を提案しています。
■ 不安症状に対する漢方薬には、ベンゾジアゼピンやSSRIなどのような耐性や依存の問題はない。
■ 2剤併用による効果増強レシピ
半夏厚朴湯3包+四逆散(湯?)3包/日
半夏厚朴湯3包+大柴胡湯3包/日
・・・半夏厚朴湯証で、ストレスが強いときに柴胡剤を併用すると効果増強
香蘇散3包+半夏厚朴湯3包/日
・・・うつ症状に
香蘇散3包+六君子湯3包/日
・・・ストレスが原因で食欲がないとき(香砂六君子湯の方意)
香蘇散3包+小柴胡湯3包/日
・・・風邪の後の耳管狭窄、鼻涙管狭窄に(紫蘇散の方意)
香蘇散3包+八味地黄丸3包/日
・・・高齢者の耳鳴りに
加味帰脾湯2包+補中益気湯2包
・・・加味帰脾湯証で、元気のない状態が続くとき
加味帰脾湯2包+桂枝加竜骨牡蛎湯2包/日
・・・加味帰脾湯証で、ドキドキしやすい、驚きやすいときに
苓桂朮甘湯1包+甘麦大棗湯1包、発作時頓用 あるいは
苓桂朮甘湯1包+桂枝加竜骨牡蛎湯1包、発作時頓用
・・・パニック障害に
加味逍遥散3包+黄連解毒湯2包/日(のぼせ)
加味逍遥散2包+桃核承気湯2包/日(PMSの強いとき)
・・・加味逍遥散単剤では効果が弱いため、随伴症状に応じて多剤を併用
抑肝散2包+加味逍遥散2包/日
・・・抑肝散証で、イライラ、のぼせ、ほてりが強いときに併用
■ 不安障害・パニック障害の基本漢方薬
半夏厚朴湯(16):1回1包、1日3回、発作時頓用も可
・・・不安、息苦しさ、喉のつまり感、呼吸がしにくい(空気飢餓感)。几帳面・真面目な性格の人に有効。甘草を含まないため長期投与可能。
※ クラシエ、オースギに錠剤あり
香蘇散(70):1回1包、1日3回
・・・気分が晴れない、訴えが多彩、軽い風邪症状。
加味帰脾湯(137):1回1包、1日3回
・・・漠然とした不安感、不眠。心労による食欲不振、栄養障害、体力低下などに。「心配性で他人から見れば何でもないことが気になる」「ささいな身体症状で『癌ではないか』などとひどく不安になる」例に。
・・・不安神経症とは関係ないが、ITP(特発性血小板減少性紫斑病)などに使用されることがある。
※ クラシエに錠剤あり
柴胡加竜骨牡蛎湯(12):1回1包、1日3回
・・・動悸(不整脈)、イライラ、悪夢、パニックに
・・・「悪夢・驚きやすい・動悸」が竜骨+牡蛎の使用目標
・・・メンタル系の訴えに頻用され、抑うつ・緊張感・イライラに有効
・・・期外収縮(ストレスが原因)の動悸を改善する
・・・鎮静効果を高めたいときは大黄含有製剤(ツムラ以外)を選択すべし
※ クラシエに錠剤あり
柴胡桂枝乾姜湯(11):1回1包、1日3回
・・・神経過敏、冷え、抑うつ、頭部発汗
・・・仕事や家事で頑張りすぎたときのストレスで起こる諸症状(不眠、倦怠感、元気がない等)に
・・・柴胡加竜骨牡蛎湯の虚証版であるが、使い分けが難しいことがある
桂枝加竜骨牡蛎湯(26):1回1包、1日3回
・・・神経過敏、脱毛、夢精、夜尿症
・・・体力が衰えているものの精神不安に
・・・女性で抑うつ傾向のある場合に
・・・夜尿症(小児〜成人まで)に
・・・円形脱毛症に
加味逍遥散(24):1回1包、1日3回
・・・イライラ、漠然とした不安、更年期神経症
・・・気逆が主体だが、気虚・気うつにも有効
・・・愁訴(身体的愁訴と精神的愁訴)が多く、客観的な所見よりもオーバーな場合に
・・・症状が軽くなっても治ったと言わないことが多い
・・・更年期障害に対するホルモン療法はほてりや発汗には有効であるが、抑うつや不安感には効果が弱く、漢方併用が有用
抑肝散(54):1回1包、1日3回
・・・焦燥感、興奮、イライラ、不眠、チック、眼瞼けいれん、手足の震え
・・・イライラ、易怒性を目標に選択
・・・認知症の興奮に効果的
・・・「胸がモヤモヤする」(胸煩)に有効
・・・身体症状症(身体表現性障害)に
苓桂甘棗湯:1回1包、1日3回(頓用でも効果あり)
★ エキス剤にはないので、苓桂朮甘湯+甘麦大棗湯、あるいは苓桂朮甘湯+桂枝加竜骨牡蛎湯
・・・パニック障害、突き上げるような動悸発作
※ OTCにコタロー苓桂甘棗湯エキスがある。
神田橋処方:(四物湯1包+桂枝加芍薬湯1包)を1日3回
・・・PTSDによるフラッシュバック
・・・瀕死の重症や性被害のような重篤なものばかりでなく、上司や教師の叱責、友人の言葉などで起こる軽度のものにも対応する。
■ 不安症に対する第二選択薬
抑肝散加陳皮半夏(83):
・・・抑肝散(54)よりうつ傾向のある場合に有効
帰脾湯(65):
・・・不安感に。心配性で何気ないことで不安になったり、不眠になるときに
<参考>
・すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社)
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