参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。
私は小児科医なので更年期障害を主訴に受診される患者さんは居ませんが、
身内やスタッフに処方することがあります。
また、前項の月経関連症状と処方する方剤は共通しています。
知識を整理する目的でまとめてみました;
■ 2剤併用による効果増強レシピ
加味逍遥散2包+桂枝茯苓丸1〜2包/日
・・・加味逍遙散証かつ瘀血が明らかで症状が強いときに併用
加味逍遥散3包+黄連解毒湯1〜2包/日
・・・加味逍遙散証で、のぼせ感・興奮が強いときに併用
加味逍遥散2包+女神散2包/日
・・・加味逍遙散証かつホットフラッシュで大量発汗を訴えるときに併用(加味逍遥散合女神散)
女神散3包+黄連解毒湯1〜3包/日
・・・のぼせ感やほてり感、顔の赤みが強いときに併用
女神散2包+加味逍遥散2包/日
女神散3包+抑肝散1〜3包/日
・・・発汗・イライラ感が強い場合、加味逍遥散や抑肝散と併用可能
女神散3包+三黄瀉心湯1包/日
・・・原典では大黄が含まれており、便秘があるときは三黄瀉心湯や大黄甘草湯などを少量追加する
当帰芍薬散3包+附子末1.5g/日
・・・冷えや痛みが強いときは附子を追加する
※ アコニンサン錠:3錠で修治ブシ0.5gに相当する
当帰芍薬散2包+桂枝茯苓丸2包/日
・・・瘀血症状(のぼせ感など)が強い場合に併用
当帰芍薬散2包+柴胡桂枝乾姜湯2包/日
・・・精神症状が強いときに併用する
桂枝茯苓丸2包+桃核承気湯1包/日
・・・駆瘀血作用を高めたいときは大黄を加える。桃核承気湯や大黄牡丹皮湯を少量併用で代用する。
桂枝茯苓丸2包+当帰芍薬散2包/日
・・・水毒傾向がある場合は当帰芍薬散を併用する。
桂枝茯苓丸2包+柴胡加竜骨牡蛎湯2包/日
・・・精神症状が強いときは柴胡加竜骨牡蛎湯を併用する。
■ 更年期障害の基本漢方
加味逍遥散(24):1回1包、1日3回
・・・更年期障害の第一選択薬
・・・のぼせ、ホットフラッシュ、異常発汗、冷え、動悸、抑うつ、不安、焦燥感、訴えが受診毎に変わり多彩
・・・山梔子には軽い瀉下作用があり、大黄で腹痛を起こすような女性の便秘にも効果が期待できる。
女神散(67):1回1包、1日3回
・・・更年期障害の第二選択薬
・・・のぼせ、めまい、不安、焦燥感、訴えが変わらない、加味逍遥散無効例
・・・加味逍遙散証よりものぼせが強く、訴えが執拗で受診ごとに変わることが少ない場合
・・・もともとは「安栄湯」といい、戦争七気(戦争ノイローゼなど)に使用したものを、浅田宗伯が女性のさまざまな訴えに使用した。
抑肝散加陳皮半夏(83):1回1包、1日3回
・・・怒りっぽい、イライラを目標に選択
・・・不安・焦燥感、抑うつ傾向に有効
・・・不眠にも有効
・・・ホットフラッシュやのぼせ感には効果がない
当帰芍薬散(23):1回1包、1日3回
・・・やせ型、冷え症、浮腫傾向、倦怠感、頭冒感・頭重感に対して
・・・四物湯(ー地黄)+五苓散(ー桂皮・猪苓)の構成
桂枝茯苓丸(25):1回1包、1日3回
・・・のぼせ、ホットフラッシュ、下腹部圧痛(瘀血)、精神症状は少ない
桃核承気湯(61):1回1包、1日3回
・・・小腹急結、月経困難症、頑固な便秘
■ 更年期障害の第二選択薬
六味丸(87):加齢によるほてり、倦怠感
八味地黄丸(7):加齢による腰痛・頻尿・冷え
抑肝散(54):抑肝散加陳皮半夏とほぼ同様
柴胡桂枝乾姜湯(11):冷えのぼせ、頭部の発汗、不眠
柴胡加竜骨牡蛎湯(12):イライラ・不眠が強く、動悸・耳鳴り
黄連解毒湯(15):のぼせ・不眠・動悸が強く、顔が赤くなる場合に
加味帰脾湯(137):不安感が強く、不眠を訴える場合に
<参考>
・すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社)
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。
私は小児科医なので更年期障害を主訴に受診される患者さんは居ませんが、
身内やスタッフに処方することがあります。
また、前項の月経関連症状と処方する方剤は共通しています。
知識を整理する目的でまとめてみました;
■ 2剤併用による効果増強レシピ
加味逍遥散2包+桂枝茯苓丸1〜2包/日
・・・加味逍遙散証かつ瘀血が明らかで症状が強いときに併用
加味逍遥散3包+黄連解毒湯1〜2包/日
・・・加味逍遙散証で、のぼせ感・興奮が強いときに併用
加味逍遥散2包+女神散2包/日
・・・加味逍遙散証かつホットフラッシュで大量発汗を訴えるときに併用(加味逍遥散合女神散)
女神散3包+黄連解毒湯1〜3包/日
・・・のぼせ感やほてり感、顔の赤みが強いときに併用
女神散2包+加味逍遥散2包/日
女神散3包+抑肝散1〜3包/日
・・・発汗・イライラ感が強い場合、加味逍遥散や抑肝散と併用可能
女神散3包+三黄瀉心湯1包/日
・・・原典では大黄が含まれており、便秘があるときは三黄瀉心湯や大黄甘草湯などを少量追加する
当帰芍薬散3包+附子末1.5g/日
・・・冷えや痛みが強いときは附子を追加する
※ アコニンサン錠:3錠で修治ブシ0.5gに相当する
当帰芍薬散2包+桂枝茯苓丸2包/日
・・・瘀血症状(のぼせ感など)が強い場合に併用
当帰芍薬散2包+柴胡桂枝乾姜湯2包/日
・・・精神症状が強いときに併用する
桂枝茯苓丸2包+桃核承気湯1包/日
・・・駆瘀血作用を高めたいときは大黄を加える。桃核承気湯や大黄牡丹皮湯を少量併用で代用する。
桂枝茯苓丸2包+当帰芍薬散2包/日
・・・水毒傾向がある場合は当帰芍薬散を併用する。
桂枝茯苓丸2包+柴胡加竜骨牡蛎湯2包/日
・・・精神症状が強いときは柴胡加竜骨牡蛎湯を併用する。
■ 更年期障害の基本漢方
加味逍遥散(24):1回1包、1日3回
・・・更年期障害の第一選択薬
・・・のぼせ、ホットフラッシュ、異常発汗、冷え、動悸、抑うつ、不安、焦燥感、訴えが受診毎に変わり多彩
・・・山梔子には軽い瀉下作用があり、大黄で腹痛を起こすような女性の便秘にも効果が期待できる。
女神散(67):1回1包、1日3回
・・・更年期障害の第二選択薬
・・・のぼせ、めまい、不安、焦燥感、訴えが変わらない、加味逍遥散無効例
・・・加味逍遙散証よりものぼせが強く、訴えが執拗で受診ごとに変わることが少ない場合
・・・もともとは「安栄湯」といい、戦争七気(戦争ノイローゼなど)に使用したものを、浅田宗伯が女性のさまざまな訴えに使用した。
抑肝散加陳皮半夏(83):1回1包、1日3回
・・・怒りっぽい、イライラを目標に選択
・・・不安・焦燥感、抑うつ傾向に有効
・・・不眠にも有効
・・・ホットフラッシュやのぼせ感には効果がない
当帰芍薬散(23):1回1包、1日3回
・・・やせ型、冷え症、浮腫傾向、倦怠感、頭冒感・頭重感に対して
・・・四物湯(ー地黄)+五苓散(ー桂皮・猪苓)の構成
桂枝茯苓丸(25):1回1包、1日3回
・・・のぼせ、ホットフラッシュ、下腹部圧痛(瘀血)、精神症状は少ない
桃核承気湯(61):1回1包、1日3回
・・・小腹急結、月経困難症、頑固な便秘
■ 更年期障害の第二選択薬
六味丸(87):加齢によるほてり、倦怠感
八味地黄丸(7):加齢による腰痛・頻尿・冷え
抑肝散(54):抑肝散加陳皮半夏とほぼ同様
柴胡桂枝乾姜湯(11):冷えのぼせ、頭部の発汗、不眠
柴胡加竜骨牡蛎湯(12):イライラ・不眠が強く、動悸・耳鳴り
黄連解毒湯(15):のぼせ・不眠・動悸が強く、顔が赤くなる場合に
加味帰脾湯(137):不安感が強く、不眠を訴える場合に
<参考>
・すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社)
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