■ 咳症状の漢方
(乾性咳嗽)
→ 麦門冬湯(29)・・・乾いた咳で、痰があっても少なく、喉や気管にへばりつき、出そうにも出せない、咳が出だしたら止まらないようなに。
→ 滋陰降火湯(93)・・・乾いた咳で、粘性の強い痰が奥に絡み、寝ているとむせ込むような咳が余計にひどくなるに。
(湿性咳嗽)
→ 竹筎温胆湯(91)・・・黄色〜緑色の痰が絡み、夜間の咳込みが続き、気分がスッキリせず不眠傾向に。
(湿性咳嗽+喘鳴)
→ 麻杏甘石湯(55)・・・多量の発汗がなく、軽度悪寒、強い熱感と黄色痰が絡み、喘鳴(+)を伴う湿性咳嗽に。
→ 五虎湯(95)・・・黄色痰が絡み、ひどい喘鳴(2+)を伴う湿性咳嗽に。
(湿性咳嗽+後鼻漏)
→ 小青竜湯(19)・・・(麻黄〇)水溶性鼻汁、水様性痰が多く、後鼻漏による咳込みに。
→ 苓甘姜味辛夏仁湯(119)・・・(麻黄✖️)同上。
→ 辛夷清肺湯(104)・・・鼻閉が強く、粘性の強い黄白色鼻汁の後鼻漏による咳込みに。
(長引く湿性咳嗽)
→ 清肺湯(90)・・・慢性的な痰がゴロゴロした状態でのしつこい咳に。
・・・上記各方剤に小柴胡湯を併用するとより効果が上がり、かつ胃腸障害予防&軽減効果も期待できる。
<各方剤の解説>
▢ 麦門冬湯《金匱要略》:
▶ 麦門冬8-10;半夏5;粳米5-10;大棗2-3;人参2;甘草2
・咽喉頭〜気管にうるおいを与えることでむせ込むような咳を鎮める。
・起床時に喉がカラカラ・イガイガ。
・痰が多い場合にはかえって悪化する可能性がある。痰が多い → 麻杏甘石湯(55)や五虎湯(95)がよい。
・百日咳による亜急性〜慢性咳嗽にも効果が期待できる。
・効果が不十分な場合には、抗炎症効果がある柴胡桂枝湯を併用(麦門冬湯+柴胡桂枝湯)するとより効果的。
▢ 滋陰降火湯1《万病回春》:
▶ 当帰2.5;芍薬2.5;地黄2.5;天門冬2.5;麦門冬2.5;陳皮2.5;白朮あるいは蒼朮3;知母1-1.5;
・喫煙車の咳にも効果的。
▢ 竹茹温胆湯《寿世保元》:
▶ 柴胡3-6;竹茹3;茯苓3;麦門冬3-4;陳皮2-3;枳実1-3;黄連1-4.5;甘草1;半夏3-5;香附子2-2.5;生姜1;桔梗2-3;人参1-2
・インフルエンザや風邪、肺炎などの回復期に、痰が多く咳がひどくて眠れない時に使用する。
▢ 麻杏甘石湯《傷寒論》:
▶ 麻黄4;杏仁4;甘草2;石膏10
・急性期というよりも、亜急性期の喘鳴を伴うかぜ症候群において効果を期待でき、発汗しても治らず咳が続くような例によい。
・ 単剤で効果が不十分で黄色痰が絡む場合には柴陥湯(73)を併用(麻杏甘石湯+柴陥湯)する。
▢ 五虎湯《万病回春》:
▶ 麻黄4;杏仁4;甘草2;石膏10;桑白皮1-3
・急性期より、亜急性期の喘鳴を伴うかぜ症候群で効果が期待しやすい。
・五虎湯単剤では効果不十分で吐く食痰が多い場合は二陳湯(81)を併用(五虎二陳湯)するとより効果的。
▢ 清肺湯1《万病回春》:
▶ 黄芩2-2.5;桔梗2-2.5;桑白皮2-2.5;杏仁2-2.5;山梔子2-2.5;
・慢性的な粘性の強い痰がゴロゴロした状態でのしつこい咳に(COPDにもよい)。
・急性期の無色透明な水様性痰による咳には使用しない。
<参考>
・「Phase で見極める!小児と成人の風邪の診かた&治しかた」
(永田理希、日本医事新報社、2021年発行)
(乾性咳嗽)
→ 麦門冬湯(29)・・・乾いた咳で、痰があっても少なく、喉や気管にへばりつき、出そうにも出せない、咳が出だしたら止まらないようなに。
→ 滋陰降火湯(93)・・・乾いた咳で、粘性の強い痰が奥に絡み、寝ているとむせ込むような咳が余計にひどくなるに。
(湿性咳嗽)
→ 竹筎温胆湯(91)・・・黄色〜緑色の痰が絡み、夜間の咳込みが続き、気分がスッキリせず不眠傾向に。
(湿性咳嗽+喘鳴)
→ 麻杏甘石湯(55)・・・多量の発汗がなく、軽度悪寒、強い熱感と黄色痰が絡み、喘鳴(+)を伴う湿性咳嗽に。
→ 五虎湯(95)・・・黄色痰が絡み、ひどい喘鳴(2+)を伴う湿性咳嗽に。
(湿性咳嗽+後鼻漏)
→ 小青竜湯(19)・・・(麻黄〇)水溶性鼻汁、水様性痰が多く、後鼻漏による咳込みに。
→ 苓甘姜味辛夏仁湯(119)・・・(麻黄✖️)同上。
→ 辛夷清肺湯(104)・・・鼻閉が強く、粘性の強い黄白色鼻汁の後鼻漏による咳込みに。
(長引く湿性咳嗽)
→ 清肺湯(90)・・・慢性的な痰がゴロゴロした状態でのしつこい咳に。
・・・上記各方剤に小柴胡湯を併用するとより効果が上がり、かつ胃腸障害予防&軽減効果も期待できる。
<各方剤の解説>
▢ 麦門冬湯《金匱要略》:
▶ 麦門冬8-10;半夏5;粳米5-10;大棗2-3;人参2;甘草2
・咽喉頭〜気管にうるおいを与えることでむせ込むような咳を鎮める。
・起床時に喉がカラカラ・イガイガ。
・痰が多い場合にはかえって悪化する可能性がある。痰が多い → 麻杏甘石湯(55)や五虎湯(95)がよい。
・百日咳による亜急性〜慢性咳嗽にも効果が期待できる。
・効果が不十分な場合には、抗炎症効果がある柴胡桂枝湯を併用(麦門冬湯+柴胡桂枝湯)するとより効果的。
▢ 滋陰降火湯1《万病回春》:
▶ 当帰2.5;芍薬2.5;地黄2.5;天門冬2.5;麦門冬2.5;陳皮2.5;白朮あるいは蒼朮3;知母1-1.5;
・喫煙車の咳にも効果的。
▢ 竹茹温胆湯《寿世保元》:
▶ 柴胡3-6;竹茹3;茯苓3;麦門冬3-4;陳皮2-3;枳実1-3;黄連1-4.5;甘草1;半夏3-5;香附子2-2.5;生姜1;桔梗2-3;人参1-2
・インフルエンザや風邪、肺炎などの回復期に、痰が多く咳がひどくて眠れない時に使用する。
▢ 麻杏甘石湯《傷寒論》:
▶ 麻黄4;杏仁4;甘草2;石膏10
・急性期というよりも、亜急性期の喘鳴を伴うかぜ症候群において効果を期待でき、発汗しても治らず咳が続くような例によい。
・ 単剤で効果が不十分で黄色痰が絡む場合には柴陥湯(73)を併用(麻杏甘石湯+柴陥湯)する。
▢ 五虎湯《万病回春》:
▶ 麻黄4;杏仁4;甘草2;石膏10;桑白皮1-3
・急性期より、亜急性期の喘鳴を伴うかぜ症候群で効果が期待しやすい。
・五虎湯単剤では効果不十分で吐く食痰が多い場合は二陳湯(81)を併用(五虎二陳湯)するとより効果的。
▢ 清肺湯1《万病回春》:
▶ 黄芩2-2.5;桔梗2-2.5;桑白皮2-2.5;杏仁2-2.5;山梔子2-2.5;
・慢性的な粘性の強い痰がゴロゴロした状態でのしつこい咳に(COPDにもよい)。
・急性期の無色透明な水様性痰による咳には使用しない。
<参考>
・「Phase で見極める!小児と成人の風邪の診かた&治しかた」
(永田理希、日本医事新報社、2021年発行)
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