■ 咽頭痛に対する漢方

急性炎症
 → 甘草湯(401)・・・咽頭炎の超初期(発熱なし、一過性の乾燥による痛みや発赤がなくとも、少し痛みを伴う) 
 → 桔梗湯(138)・・・発熱がなく、胃腸が弱めで、発赤を伴う咽頭痛以外の症状があまりないphase(あっても軽度の咳や痰)。
 → 桔梗石膏(324)・・・腸が弱くなく、発赤を伴う咽頭痛以外の症状があまりないphase(あってもたまにむせ込む咳がある程度) 
 → 小柴胡湯加桔梗石膏(109)・・・胃腸が弱くなく、咽頭痛や喉以外の症状があまりない、口渇があり、症状が長引いてきているとき(あってもたまにむせ込む咳がある程度)
 → 麻黄附子細辛湯(127):疲労などで体力が低下している人や高齢者で、発汗の程度に関係なく、水溶性鼻汁や寒気、倦怠感があり、咽頭痛があるとき。
 → 越婢加朮湯(28)+桂枝湯(45)・・・軽度の寒気、倦怠感、熱感と口渇(冷たいものを好む)があり、咽頭痛があるとき

慢性反復炎症
 → 小柴胡湯(9)・・・乳幼児で慢性扁桃炎、繰り返す扁桃炎やPFAPA症候群(周期性発熱症候群)などの慢性化phase。
 → 柴胡清肝湯(80)・・・学童期〜成人で、慢性扁桃炎、繰り返す扁桃炎やPFAPA症候群(周期性発熱症候群)などの慢性化phase。 
 → +補中益気湯(41)・・・慢性反復炎症の上記2剤を使用しても繰り返す例には、
 乳幼児:小柴胡湯+補中益気湯
 学童期〜:柴胡清肝湯+補中益気湯 
 
・・・上記各方剤に小柴胡湯を併用するとより効果が上がり、かつ胃腸障害予防&軽減効果も期待できる。


<各方剤の解説>

小柴胡湯加桔梗石膏《本朝経験方》:
▶ 柴胡7;半夏5;生姜1-1.5(ヒネショウガを使用する場合4);黄芩3;大棗3;人参3;甘草2;桔梗3;石膏10 
・咳には基本、用いない。
 

<参考>
・「Phase で見極める!小児と成人の風邪の診かた&治しかた」 
(永田理希、日本医事新報社、2021年発行)