〜繰り返す、治りにくい、鼻づまりがつらい〜
乳幼児に集団生活が始まると風邪の洗礼を受けます。
中には「治る&もらう」を繰り返し、
「うちの子、免疫力が弱いのかしら」
と家族が不安になるケースも。
基本的に風邪を引いても、治って一旦元気になって、
またもらうパターンは心配ありません。
ただ、風邪の原因ウイルスは200種類もあるのでエンドレスです。
日々の診療では、
「入園してからずっと風邪を引いてます」
「かぜ薬を飲んでいるけどなかなか治りません」
「鼻水・鼻づまりがつらそうで、夜眠れません」
「咳止めを使っているのに夜中に咳き込んで目が覚めます」
等の悩みを、保護者の方からよく聞きます。
西洋薬で解決できないこのような悩みを、
漢方薬が改善・解決してくれる可能性があり、
当院では漢方薬の併用をオススメしています。
お役立ちケースを紹介します;
▶ 風邪を繰り返す、ずっと風邪を引いている
→ 漢方薬で風邪の回数と程度が軽くなることが期待できます。
体力を底上げして健康になる薬、
風邪を予防する薬、
慢性の炎症を抑える薬、
などがあります。
(例)小建中湯(99)、黄耆建中湯(98)、補中益気湯(41)
柴胡清肝湯(80)、柴胡桂枝湯(10)
▶ 鼻水・鼻づまりが治りきらない、夜がつらそう
→ 鼻汁・鼻づまりは漢方の得意分野、西洋薬よりも効きます。
透明な水様鼻汁、にごった白色鼻汁、青っぱなが止まらない・・・
など、鼻水の様子で使い分けます。
(例)小青竜湯(19)、葛根湯加川芎辛夷(2)、辛夷清肺湯(104)
上記薬剤に小柴胡湯(9)/小柴胡湯加桔梗石膏(109)併用で効果アップ
▶ 薬を飲んでいるのに咳が止まらない
→ 乾いた咳、湿った咳、エヘン虫の咳、後鼻漏による咳、
などで使い分けます。
西洋薬で改善しない咳や、咳払いのクセにも効果が期待できます。
(例)麦門冬湯(29)、五虎湯(95)、半夏厚朴湯(16)、柴朴湯(96)、
葛根湯加川芎辛夷(2)、辛夷清肺湯(104)
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