体の一部(主に顔面とその周囲)が本人の意に反して勝手に動いてしまうクセ、というイメージですね。
小児科の当院でも時々相談を受けます。
北野武氏も故・石原慎太郎都知事も、首をひねるクセがありますが、あれがチックです。
治療の要否は議論がありますが、近年、重症例には積極的な治療介入がされるよう体系が整ってきました。
当院では軽症例で、でも気になる幼児・学童に対して、緊張や不安をやわらげる漢方薬を処方し、一定の手応えを感じています。漢方薬をいくつか試してもても無効で重症化する場合は、専門医へ誘導しています。
<病気解説>
▶ チック(tic)の定義:
小児科の当院でも時々相談を受けます。
北野武氏も故・石原慎太郎都知事も、首をひねるクセがありますが、あれがチックです。
治療の要否は議論がありますが、近年、重症例には積極的な治療介入がされるよう体系が整ってきました。
当院では軽症例で、でも気になる幼児・学童に対して、緊張や不安をやわらげる漢方薬を処方し、一定の手応えを感じています。漢方薬をいくつか試してもても無効で重症化する場合は、専門医へ誘導しています。
<病気解説>
▶ チック(tic)の定義:
・チック:突発的・急速・反復性・非律動性の運動または発声
・チック症:チックを繰り返すことにより日常生活に支障をきたす状態
▶ 症状による分類:
・単純運動チック:まばたきなど目や顔に出る
・複雑運動チック:手でたたく、ジャンプ、触る、手のにおいを嗅ぐなど
・単純音声チック:声を出す、鼻をすする、鼻喉を鳴らす、咳払い、叫ぶなど
・複雑音声チック:他人の言葉をまねる(反響言語)、自分の言葉を繰り返す(反復言語)、社会的に不適切な罵倒する言葉や卑猥な言葉を発する(汚言症)など
▶ 経過による分類:
・暫定チック症:1年以内
・持続性(慢性)チック症:1年以上
・トゥレット症(Tourette syndrome):1年以上運動チックと音声チックが併存(※1)
● 症状増悪の誘因:
・不安や緊張が増大、または消失したとき
・楽しくて気分が高揚し興奮したとき
・急にリラックスしたとき
・情動が大きく変化したとき
・疲労時、月経前
● 症状減少の誘因:
・一定の緊張度で安定しているとき
・集中して作業しているとき
・睡眠中
・発熱時
▶ チックを取り巻く医学環境の変化:
チックは子どもの10人に1〜2人が経験し、従来、西洋医学では「様子を見ましょう」という方針でした。
近年、病態解明が進み、早期から積極的に介入すべき病態と捉え、(※2)が導入されつつあります。
<チックの漢方治療>
・チック症:チックを繰り返すことにより日常生活に支障をきたす状態
▶ 症状による分類:
・単純運動チック:まばたきなど目や顔に出る
・複雑運動チック:手でたたく、ジャンプ、触る、手のにおいを嗅ぐなど
・単純音声チック:声を出す、鼻をすする、鼻喉を鳴らす、咳払い、叫ぶなど
・複雑音声チック:他人の言葉をまねる(反響言語)、自分の言葉を繰り返す(反復言語)、社会的に不適切な罵倒する言葉や卑猥な言葉を発する(汚言症)など
▶ 経過による分類:
・暫定チック症:1年以内
・持続性(慢性)チック症:1年以上
・トゥレット症(Tourette syndrome):1年以上運動チックと音声チックが併存(※1)
● 症状増悪の誘因:
・不安や緊張が増大、または消失したとき
・楽しくて気分が高揚し興奮したとき
・急にリラックスしたとき
・情動が大きく変化したとき
・疲労時、月経前
● 症状減少の誘因:
・一定の緊張度で安定しているとき
・集中して作業しているとき
・睡眠中
・発熱時
▶ チックを取り巻く医学環境の変化:
チックは子どもの10人に1〜2人が経験し、従来、西洋医学では「様子を見ましょう」という方針でした。
近年、病態解明が進み、早期から積極的に介入すべき病態と捉え、(※2)が導入されつつあります。
<チックの漢方治療>
▶ チックに用いられる漢方薬
〜漢方薬には2000年前から不安や緊張をやわらげる方剤があり、現代の様々なココロのトラブルや心因性疾患に応用されています。
● 甘麦大棗湯(72):初発に対する第一選択薬、1ヶ月くらい試してみる
● 甘麦大棗湯では効果不十分例に;
〜漢方薬には2000年前から不安や緊張をやわらげる方剤があり、現代の様々なココロのトラブルや心因性疾患に応用されています。
● 甘麦大棗湯(72):初発に対する第一選択薬、1ヶ月くらい試してみる
● 甘麦大棗湯では効果不十分例に;
・手掌発汗などの交感神経緊張所見あり
→ 小建中湯(99)、柴胡桂枝湯(10)、四逆散(35)を追加
・不安や動悸
→ 桂枝加竜骨牡蛎湯(26)、柴胡加竜骨牡蛎湯(12) を追加
● 甘麦大棗湯+α(2剤併用)でも効果不十分の場合;
→ 小建中湯(99)、柴胡桂枝湯(10)、四逆散(35)を追加
・不安や動悸
→ 桂枝加竜骨牡蛎湯(26)、柴胡加竜骨牡蛎湯(12) を追加
● 甘麦大棗湯+α(2剤併用)でも効果不十分の場合;
→ 抑肝散(54)・抑肝散加陳皮半夏(83)に切り替える:
✓ 鎮静効果が強く即効性がある
✓ 易怒性を伴い精神緊張や情緒不安を認める運動チックやトゥレット症、ADHDやOCD(強迫症)などの併存例への第一選択薬
● 甘麦大棗湯・抑肝散併用でも無効の場合;
→ 西洋薬(タンドスピロン、アリピプラゾール、グアンファシンなど)を考慮(ただし、小児精神科専門医の診療)
✓ 鎮静効果が強く即効性がある
✓ 易怒性を伴い精神緊張や情緒不安を認める運動チックやトゥレット症、ADHDやOCD(強迫症)などの併存例への第一選択薬
● 甘麦大棗湯・抑肝散併用でも無効の場合;
→ 西洋薬(タンドスピロン、アリピプラゾール、グアンファシンなど)を考慮(ただし、小児精神科専門医の診療)
※1) トゥレット症(Tourette syndrome)
● 頻度:小児の3〜8人/1000人
● 典型的な経過:
・6歳頃に単純運動チックで発症
・1〜2年後に音声チックが加わる
・成長と共に複雑チックが増える
・10〜12歳で症状悪化のピーク
・青年期に軽減していく
・成人後も2割に残る
● 病態:
・発症年齢の4〜9歳頃の神経発達は、セロトニン神経・オキシトシン神経未熟
→ ドパミン神経・ノルアドレナリン神経が暴走
→ 小児疳症、夜驚症、感覚過敏などになりやすい
● 治療:
・抗ドパミン作用薬(リスペリドン、アリピプラゾール)が有効
✓ 中枢神経刺激薬(メチルフェニデートなど)で悪化
・漢方薬:有効44%、やや有効48%(岩間ら)
※2)行動療法(ハビットリバーサル)、チックのための包括的行動的介入(CBIT)、曝露反応妨害法など
<参考>
▢ 中島俊彦先生によるチックの漢方治療解説
保育園、幼稚園児でチック症のあるお子さんが相談されます。運動性チックと音声チックがあります。ともに抑肝散、抑肝散加陳皮半夏が有効です。2週間内服しても効果がない時は、内服薬の変更を考慮しましょう。不安が強いなら柴胡加竜骨牡蛎湯、緊張が強いなら柴胡桂枝湯など、訴えに目をつぶって、そのお子さんの体質に合っていると思われる漢方薬を試しましょう。
また、心配しないこと、親子の不安を取り除くこと、親の放任はないかを確認します。過保護は逆効果です。過敏な子だから、は禁物です。気をつけなければならないのは、他の子どもに迷惑をかけている、からかわれている、いじめ、非難の対象になっている、事実はないかです。
▢ 石川功治先生(たんぽぽこどもクリニック)によるチックの治療
● 柴胡加竜骨牡蛎湯
チックというのは何らかの精神的ストレスを感じて、その結果として「まばたきが目立つ」とか「体のある部分を無意識に動かしている症状」のことです。
チックのお子さんでも落ち着きの見られないこともあり、構成生薬の柴胡がイライラ感を静めてくれます。柴胡は胸脇苦満といった胸部における嫌な感じがある気欝の症状も改善します。竜骨や牡蛎は精神不安定による焦り感を改善する作用があります。構成生薬には大棗も含まれていますので、安神作用という精神安定作用にも効果があります。
チックのお子さんは落ち着きがないことに加えて、イライラ感や焦り感などが起きてきます。これらをまとめて改善出来るのがツムラ柴胡加竜骨牡蛎湯(12)なのです。
● 抑肝散
構成生薬の柴胡にはイライラ感を改善して気持ちを落ち着かせる作用があり、チックの症状を改善することがあります。多動症のチックが見られるお子さんに向いています。チックで眼のまぶたが痙攣するような症状にも効果があります。
構成生薬に当帰と川芎が入っており、これらがお腹の痛み(下腹部)にも効きますので、チックでお腹が痛いお子さんにも向いています。
構成生薬の川芎や釣藤鉤は、神経過敏な頭痛にも効きますので、チックで頭痛のあるお子さんにも向いています。
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