起立性調節障害(ODと略します)の諸症状を漢方的に分析した病態と、ODに用いられる漢方薬の方意を表にまとめてみました。
日々の診療では、患者さんの訴えを聞き、この表を睨んで薬を選択しています。

OD症状と漢方的病態

OD診断基準

漢方病態

寺澤のスコア

1

立ちくらみ、めまい

水毒


2

立っていると気分悪化、ひどくなると倒れる

水毒


3

入浴が長いと気分悪化、嫌なことを見聞きすると気分不良

水毒


4

少し動くと動悸、あるいは息切れ

気逆・血虚

気逆8

5

朝起き不良、午前中調子が悪い

気うつ

気鬱8

6

顔色蒼白

血虚


7

食欲不振

気虚・脾虚

気虚4

8

臍疝痛

脾虚


9

倦怠感、易疲労

気虚・脾虚

気虚10

10

頭痛

水毒


11

乗り物酔い

水毒



ODに用いられる漢方薬と証

方剤名

虚実寒熱

水毒

脾虚

血虚

気虚

気うつ

気逆

安中散(5)

虚・温






柴胡桂枝湯(10)

虚・温





肝鬱

柴胡加竜骨牡蛎湯(12)

虚・温




肝鬱

半夏厚朴湯(16)

中・中





五苓散(17)

虚・温





当帰芍薬散(23)

虚・温


瘀血




半夏白朮天麻湯(37)

虚・温




苓桂朮甘湯(39)

虚・温





補中益気湯(41)

虚・温


瘀血



六君子湯(43)

虚・温




抑肝散(54)

虚・温


瘀血



甘麦大棗湯(72)

中・中







抑肝散加陳皮半夏(83)

虚・温




肝鬱

小建中湯(99)

虚・温