ほっぺたが赤くなるとりんご病を疑います。
医学的な正式名称は「伝染性紅斑」といいます。
一過性のウイルス感染なので、広く考えればカゼの一種なのですが、注意すべき特徴がいくつかあります。

原因ヒトパルボウイルスB19による感染症。感染様式は飛沫感染。
年齢】主に小児期(5~15歳)に罹患し、乳児や成人ではまれ。
季節】冬から春にかけて多い。
症状2段階で出るのが特徴


1.感染後 7日頃~:感冒症状
(小児)発熱・頭痛・咽頭痛・倦怠感など
(成人)発熱・関節痛などインフルエンザ様でつらい。

2.感染後14日頃~:顔面・四肢に紅斑
頬部(ほっぺ)がりんごのように赤くなり触ると温かいのが特徴。約半数で軽いかゆみを訴えます。
1~2日後に腕・太ももにたくさんの赤い斑点が出てきてくっつく傾向あり。
その後中心部から色が抜けてきて(レース状/網目状紅斑)、1週間程度で消えます。


合併症

・もともと溶血性貧血がある → 著明な貧血発作(あるいは無形成発作)

・もともと免疫不全状態 → 持続感染状態になり貧血を主とする慢性骨髄機能不全

妊婦さんは要注意!

妊婦さんが罹ると胎児感染により流産胎児水腫を起こす可能性があります。

妊婦さんは症状がはっきり出ないことが多いので、同居している子どもがりんご病に罹った場合は主治医の産婦人科医に相談してください。

治療】対症療法(特効薬なし)

家庭で気をつけること

罹ってから数ヶ月間は運動、入浴、日光、摩擦などの刺激で皮疹の赤みが再度増すことがあります(ただし数%)。

入浴:熱い湯船・長湯は避けましょう。

運動:体が温まり、また日光に長く当たると赤みが再度目立ち、長引くので控えめに。

隔離の必要性

感染力は感冒症状の出る数日間に限定され、頬部紅斑の出る頃にはウイルスはほとんど排泄されなくなるため、基本的に隔離する必要はありません。

* 学校保健安全法では第三種感染症(条件によっては出席停止)に指定されています。