赤ちゃんの場合
・人工栄養(粉ミルク)児:哺乳直前に20ml程度の湯冷ましに溶いてほ乳瓶の乳首部分に入れて飲ませ、飲みきった後にミルク本体を与えましょう。
・母乳栄養児:粉薬は小さい器か手の平にとり、少量の水分を加えてペースト状とし、これをお母さんの人差し指に付け、赤ちゃんの口の中(ほっぺの内側)に塗りつけ、直後に母乳を飲ませましょう。舌の上に乗せると嫌がって吐き出しがち、ポイントは「舌とできるだけ接触させないこと」です。
シロップの場合は、スポイトで少しずつ流し込んで飲ませましょう。
幼児の場合
・粉薬はスプーンに乗せてパクリと食べさせ、水を飲ませます(基本はジュースではなく水)。
・ストローを使用:薬の味が口に広がりません。
・飲めたらご褒美をあげることがポイント、「ほめる」ことは“無料のご褒美”ですからどんどん使いましょう。「飲めなくても怒らない、飲めたら必ずほめる」が原則です。
・薬を飲んだらシールを貼って、枚数が集まればご褒美をあげるなどの動機づけも有効です。
・薬をなぜ飲むのか繰り返し繰り返し説明しましょう。お母さんの真剣な表情から、いつかはわかってくれます。
Q. 処方された薬の賞味期限(有効期限・使用期限)はどのくらいですか?
A. 一般に薬は製造されてから3年くらいで設定されているそうですが、患者さんの手元に届くまでタイムラグがあります。
当院では以下のように説明しています;
<処方された薬の使用期限>(原則として飲み残しは破棄すべし)
・錠剤は1年(花粉症など、診断・症状が決まっている場合に限る)
・粉薬は半年(ただし湿気で固まったものはダメ)
・風邪薬のシロップはその時の風邪だけ、保存して次の風邪で使用するのはダメ
<参考>
■子どもの薬に関する疑問に小児科医が答えます(当院ブログ)