昔から、
「そんなに目を近づけて本を読むんじゃありません」
とよく注意されたものですが、最近はその科学的根拠がわかってきました。
・近くを見続ける(近業)と、眼軸が伸びて近視となり、元に戻らない。
・眼軸延長は他の目や体の合併症につながる。
私の子どもの頃は、近くを見つめる作業は「読書」「勉強」「マンガ」くらいでしたが、最近の子どもはこれらより「テレビゲーム」「タブレット」の比重が大きくなり、時間も長くなり、目が酷使される時代になりました。
それから、暗いところで過ごすこと自体が、目の発達に悪いらしい。
・網膜が光を取り込むことにより、視機能・視力が正常に発達する。
・屋内の蛍光灯の光では強さが足りない。
ではどうしたらよいか?
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近視予防のポイントは、以下の2点;
1.ものを近くで見続けない
・タブレット、携帯用テレビゲームは時間制限
・携帯用テレビゲームは、大画面テレビにつないで離れた位置で操作
・勉強しているときも、時々遠くを見る習慣を付ける
NHKの特集番組では「20-20-20」ルールと表現していました;

手元にタイマーを用意すれば簡単にできそうです。
2.明るい屋外で活動する
・1日2時間以上屋外で活動する(曇りでも屋内より明るい)
実際に台湾で「毎日屋外活動2時間運動」を国を挙げて取り組んだところ、近視の小学生が減ったという報告もあります。
もしすでに近視になってしまっているお子さんの場合は、眼科の先生とよく相談して適切な眼鏡を使用しましょう。
<参考>
【学童の近視進行予防7項目】(近視研究会HPより)
1.1日にできれば2時間は外で遊ぶようにしましょう。
2.学校の休み時間はできるだけ外で遊びましょう。
3.本は目から30cm以上離して読みましょう。
4.読書は背筋を伸ばし、良い姿勢で読みましょう。左右どちらかが本に近い状態にならないよう、均等な距離になるようにして読みましょう。
5.読書・スマホ・ゲームなどの近業は1時間したら5分〜10分程度は休み、できるだけ外の景色をみたり、外に出てリフレッシュしましょう。
6.規則正しい生活(早寝早起き)をこころがけましょう。
7.定期的な眼科専門医の診察を受けましょう。