ほかの病気を除外することが優先されますが、元気で食欲・機嫌共に良好な場合は「リンパ濾胞増殖症」のことが多いです。
ちょっと聞き慣れない病名ですよね・・・。
生後6ヶ月までの赤ちゃんに認められ、便の中に線状または点状の新鮮血(赤い血)が混じり、その多くは直腸から出血する良性のものです。
出血量は少なく、貧血になることはありません。
赤ちゃんは基本的に元気(哺乳良好、体重増加良好、腹痛なし)です。
もし、哺乳量低下、体重増加不良、グズりがちの場合は、病気が隠れていないかどうか、検討が必要です。
母乳栄養の赤ちゃんに多いことから、以前は「母乳性血便」と呼ばれていました。
近年は病態解明が進み「リンパ濾胞増殖症」による直腸粘膜からの出血と考えられるようになりました。
しかし詳細なメカニズムはまだ不明であり、消化管アレルギーとの関連も議論されています(※)。
ただし、食物除去などの治療は必要なく、自然経過で数ヶ月以内に軽快します。
頻度は低いものの、鑑別が必要な病気として以下のものが挙げられます。
・メッケル憩室
・若年性ポリープ
・家族性大腸ポリポージス
・腸回転異常
・消化管穿孔
・腸重積症
・ヒルシュスプルング病
・壊死性腸炎
など。
※ 新生児-乳児消化管アレルギー(新生児-乳児食物たんぱく誘発胃腸炎、FPIES)
・食物抗原が原因で消化器症状を認める疾患
・嘔吐、下痢、下血、腹部膨満、哺乳力減少、不活発、体重増加不良、イレウス、発育障害
・特異的IgE交代は必ずしも上昇しない。
・診断;
治療乳への変更による症状消失
食物負荷試験による症状誘発
消化管組織検査、便粘膜細胞診、リンパ球刺激試験
<参考>
・乳児にみられる血便(小林茂俊Dr.、帝京大学教授)小児科診療 UP-to DATE、2017年
・赤ちゃんの血便とリンパ濾胞増殖症(御前崎総合病院)



