頭の中の出血、脳へのダメージが心配になります。やること・すべきことの順番は、
1.意識があるかを確認
2.ぶつけ方と症状を確認
■ 緊急性がある場合
→ 以下の一つでも当てはまるときは、救急車搬送
・意識がない、ボーッとして反応が悪い
・けいれんしている
・おう吐が止まらない
・歩き方が変・うまく話すことができない
・ガマンできないほど頭が痛い
・出血が止まらない(傷が大きい、深い)
■ 緊急受診すべきかどうか迷う場合
→ 以下の一つでも当てはまるときは、頭部CT検査可能な病院の救急外来へ
(チェックポイント1)頭のぶつけ方;
・高いところ(2歳未満は90cm、2歳以上は150cm)からの転落
・交通事故などの高速スピードで移動中(あるいは移動する物)に激しく頭をぶつけた
・誰かに突き倒された
(チェックポイント2)症状・様子;
・(一瞬でも、一過性でも)意識消失があった
・強い頭痛(乳児では強いグズリ)
・おでこ以外のコブ(2歳未満)
・さわってわかる頭蓋骨骨折(凹みや溝)
・様子がおかしい(眠りがち、元気がない、変におとなしい、遊ばない)
・パンダのように目の周りが紫色(眼底骨折の可能性)
・鼻や耳から血や血液混じりの液体が出ている
■ 緊急性がない場合
→ 小児科開業医を受診(当日あるいは翌日)
・足が地面や床についた状態からの転倒や、歩行中に止まっている物へ頭をぶつけた
・すぐ泣き、その後ふだんと変わりない
・頭をぶつけて4~6時間後も症状らしきものがない
* 頭をぶつけた直後は元気でも、最低48時間は慎重に様子観察してください。まれに、数日後~数ヶ月後に症状が出てくることもあります。