・オミクロン株以降の新型コロナ、小児患者の特徴 (2023年4月)
・long-covid(新型コロナ後遺症)の漢方治療(2023.4.17)
・オミクロン株への子どもの新型コロナワクチンの効果・副反応 (2023年4月)
カテゴリ:感染症 > 新型コロナ
新型コロナウイルス感染症・ワクチン
【新型コロナ】
・(2023.4.17)
<子どもの症状>
(2023年4月)
(2022年11月)
<子どもへのワクチン>
(2023年4月)
(2022年11月)
(2022年1月)
(2021年8月)
(2021年7月)
long-covid(新型コロナ後遺症)の漢方治療
西洋医学では治療は確立されていません。
しかし漢方医学では、
「体と心の不調」
として、古くから体調不良に対する治療が行われてきたため、
どんな症状にも対応可能です。
私は小児科ですが、
COVID-19罹患後に症状が続く患者さんには、
漢方薬中心に診療してきました。
この度、整理すべく調べてみると、
各漢方専門医により使う漢方薬が微妙に異なることに気づきました。
まあ、亜急性期は柴胡剤、
慢性期は補剤中心という基本は変わらないのですが。
いくつか紹介します;
1.渡辺賢治Dr.
「日本臨床漢方医会」の啓蒙動画配信を視聴し、
扱われている症状は、
・嗅覚・味覚障害
・咳嗽・呼吸困難
・倦怠感・ブレインフォグ
です。
急性期・亜急性期と慢性期に区別して、
漢方薬を使い分けているのがポイント。
急性期と亜急性期は炎症を抑える柴胡剤中心に様々な方剤を使用し、
慢性期には消耗した体力を補う補剤の使用を推奨しています。
<嗅覚・味覚障害の漢方治療>
<咳嗽・呼吸困難の漢方治療>
・咳嗽・呼吸困難の時間経過を評価する。
① 急性期:発症から4週間
② 亜急性期:4週間〜3ヶ月
③ 慢性期:3ヶ月以上
<倦怠感・ブレインフォグ>
▢ 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)
漢方医学的には、疲労倦怠感は気虚(気の不足)・血虚(血の不足)と捉え、
それらを補う(=補剤)方剤が使用されます。
<参考>
2.松田正Dr.
参考図書に記載のある症状は、
・倦怠感
・食欲不振
・嗅覚・味覚障害
・抜け毛
です。
嗅覚障害に対して当帰芍薬散を第1選択薬とし、
それに補剤を併用するスタンスです。
どのくらいの期間で効果判定すべきかも提示されており、
その点、親切です。
(倦怠感)→ 補中益気湯
(食欲不振)→ 六君子湯(食直前内服で効果アップ)
→ 1週間内服後、効果判定
(嗅覚障害)→ 当帰芍薬散併用
(味覚障害) → 補中益気湯あるいは六君子湯
→ 症状が完全に軽快するまで内服継続(最低でも2週間、長いと1ヶ月)
※ 味覚・嗅覚障害は症状発現後1ヶ月以内に治療を開始することが重要。そして漢方薬を2週間内服しても効果が乏しければ基幹病院や後遺症専門外来へ紹介。
※ 症状発現後1ヶ月以上経過した例でも、1ヶ月内服で効果を認めなければ後遺症専門外来へ紹介。
現場では、
補中益気湯+当帰芍薬散
六君子湯+当帰芍薬散
の組み合わせ処方が多い。
(抜け毛)
→ 第一選択:十全大補湯
※ 東洋医学的に「抜け毛」は血虚と捉える。
※ 十全大補湯に入っている地黄という生薬が胃に触ることがある。
→ 第二選択:人参養栄湯
→ 第三選択:補中益気湯+当帰芍薬散
<参考>
▢ 「急性疾患にすぐ効く“特選”漢方薬」(日経BP、2023年発行)
新型コロナ検査が陽性になった方へ(2022年9月26日更新)
注意1)この内容は群馬県居住の小児患者向けです。
注意2)「検査が陽性」とは、
1.PCR検査陽性
2.抗原検査キット「医薬品」が陽性
を意味します。抗原検査キット「研究用」は無効です。
<保健所からの連絡対象の変更(2022年9月26日)>
(詳しくは群馬県HPをご覧ください)
・9/25以前は医療機関が保健所に報告し、保健所から患者さんへSMSで連絡がありました。
・9/26以降は「入院した方」「重症化リスクのある方」以外、保健所から連絡はありません!
・行政からの支援(※)を希望する方は、自分で下記へ電話連絡あるいは登録してください。
※ 行政支援の内容
・健康相談
・生活支援(食料品)
・体調悪化時の受診案内
・宿泊療養施設の入居調整など
<陽性者の自宅療養と隔離期間>
・検査で陽性になった場合は隔離・自宅療養が必要です。
・お薬ご希望の方は、当院の電話診療をご利用ください。
・隔離解除は発症した翌日から数えて7日間以上経過し、かつ症状軽快から24時間以上経過が条件です。
・10日間は感染リスクが残りますので、その間は自主的な感染予防行動を続けてください。
(厚生労働省HPより)
<濃厚接触者と隔離期間>
・同居家族は基本的に濃厚接触者となります。
・濃厚接触者の隔離期間は、
① 発症した翌日から数えて5日間(6日目に隔離解除)
② 隔離2日目/3日目の抗原定性検査が両方陰性の場合は3日目に隔離解除
→ただし①②いずれの場合であっても7日間を経過するまでは検温など自身による健康状態の確認などを行うこと。
(石川県HPより)
<陽性になったあなたと(同居家族以外で)濃厚接触した人がいる!>
・あなたと濃厚接触(1m以内で十分な感染予防なしで15分以上の接触)したと思われる方がいれば、あなたがその人に連絡してあげてください。