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参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

帯状疱疹の原因はウイルス感染で、
そのウイルスは水ぼうそうと同じです。

どういうことかというと・・・
子どもの時に水ぼうそうに罹り治っても、
人間の免疫システムでは水痘ウイルスを排除できず、
体の中に居すわり、息を潜めて存在し続けます。

そして大人になり、
疲れが溜まったとき、免疫力が落ちたときに、
再度増殖して症状が出る、これが帯状疱疹です。

皮疹は1〜2週間程度で治まりますが、
痛みが残ることがあり(帯状疱疹後神経痛)、
これが誠にやっかいです。

西洋医学では抗ウイルス薬で治療します。

実は漢方薬は、この帯状疱疹も得意分野であり、
抗ウイルス薬と併用すると効果的です。
帯状疱疹後神経痛にも一定の効果が期待できます。
漢方薬は病気の相(フェイズ)により有効な方剤が変わっていくので、
きめ細かい観察と診療が必要です。 

小児科で帯状疱疹に出会うことはほとんどありませんが、
患者家族で希望があれば「越婢加朮湯+五苓散」を処方したいと思います。

■ 2(〜3)剤併用による効果増強レシピ
※ 痛みが強いときはNSAIDsを併用する。

越婢加朮湯3包+五苓散3包/日
・・・発症初期から併用することで帯状疱疹後神経痛発生予防効果を期待できる
越婢加朮湯3包+五苓散2包+黄連解毒湯1包/日など(五苓散・黄連解毒湯の量は適宜増減) 
・・・発赤・紅斑が強いときに

五苓散3包+黄連解毒湯3包/日
・・・麻黄(越婢加朮湯)が使いにくい患者には五苓散を第一選択とし、発赤が強いときは黄連解毒湯を併用する。

竜胆瀉肝湯3包+桂枝茯苓丸3包/日
・・・駆瘀血剤と併用すると効果的
竜胆瀉肝湯3包+麻黄附子細辛湯3包/日
竜胆瀉肝湯3包+桂枝加朮附湯3包/日
・・・痛みが続くときは麻黄附子細辛湯や竜胆瀉肝湯を併用して温めるとよい。

■ 帯状疱疹に対する基本治療薬 

越婢加朮湯(28):1回1包、1日3回
・・・発病初期の第一選択薬(皮膚の発赤と浮腫を改善する)
・・・皮疹の発赤・紅斑
・・・抗ウイルス薬と併用する(1週間は使用すべし)
・・・冷えが強い場合、冷えると痛みが増す場合は使用しない → 麻黄附子細辛湯や桂枝加朮附湯を考慮。
・・・麻黄の含有量が多く(2g/包)、麻黄の副作用に注意が必要。特に高齢者、胃腸虚弱、心疾患、前立腺肥大には注意。

五苓散(17):1回1包、1日3回
・・・皮疹の浮腫、神経痛
・・・皮膚の水疱や湿潤を改善する。
・・・神経組織の浮腫を改善し、神経痛の悪化を予防する。

竜胆瀉肝湯(76):1回1包、1日3回
・・・亜急性期結痂、黒色痂皮
・・・亜急性期で壊死性痂皮形成期に有効。
・・・長期使用で胃腸障害(山梔子による)の可能性あり。

葛根湯(1):1回1包、1日3〜5回
・・・発疹が出る前に神経痛などが現れたとき
・・・帯状疱疹の神経痛にも有効


■ 帯状疱疹に対する第二選択薬

黄連解毒湯(15):紅斑・発赤が強い場合に越婢加朮湯や五苓散と併用する。
桃核承気湯(61):痛みに対して駆瘀血剤として越婢加朮湯や竜胆瀉肝湯と併用する。
桂枝茯苓丸(25):痛みに対して駆瘀血剤として越婢加朮湯や竜胆瀉肝湯と併用する。
麻黄附子細辛湯(127)亜急性期の疼痛(温めると改善する痛み)を目標に五苓散や竜胆瀉肝湯と併用する。
桂枝加朮附湯:亜急性期の疼痛(温めると改善する痛み)を目標に五苓散や竜胆瀉肝湯と併用する(神経痛の適応あり)。
補中益気湯(41):亜急性期に体力低下や免疫低下の改善を目標に五苓散や竜胆瀉肝湯と併用する。
十全大補湯(48):亜急性期に体力低下や免疫低下の改善を目標に五苓散や竜胆瀉肝湯と併用する。


 <参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社)   

参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

私は小児科医なので更年期障害を主訴に受診される患者さんは居ませんが、
身内やスタッフに処方することがあります。
また、前項の月経関連症状と処方する方剤は共通しています。
知識を整理する目的でまとめてみました;

■ 2剤併用による効果増強レシピ

加味逍遥散2包+桂枝茯苓丸1〜2包/日
・・・加味逍遙散証かつ瘀血が明らかで症状が強いときに併用
加味逍遥散3包+黄連解毒湯1〜2包/日
・・・加味逍遙散証で、のぼせ感・興奮が強いときに併用
加味逍遥散2包+女神散2包/日
・・・加味逍遙散証かつホットフラッシュで大量発汗を訴えるときに併用(加味逍遥散合女神散)

女神散3包+黄連解毒湯1〜3包/日
・・・のぼせ感やほてり感、顔の赤みが強いときに併用
女神散2包+加味逍遥散2包/日
女神散3包+抑肝散1〜3包/日
・・・発汗・イライラ感が強い場合、加味逍遥散や抑肝散と併用可能
女神散3包+三黄瀉心湯1包/日
・・・原典では大黄が含まれており、便秘があるときは三黄瀉心湯や大黄甘草湯などを少量追加する

当帰芍薬散3包+附子末1.5g/日
・・・冷えや痛みが強いときは附子を追加する
アコニンサン錠:3錠で修治ブシ0.5gに相当する
当帰芍薬散2包+桂枝茯苓丸2包/日
・・・瘀血症状(のぼせ感など)が強い場合に併用
当帰芍薬散2包+柴胡桂枝乾姜湯2包/日
・・・精神症状が強いときに併用する

桂枝茯苓丸2包+桃核承気湯1包/日
・・・駆瘀血作用を高めたいときは大黄を加える。桃核承気湯や大黄牡丹皮湯を少量併用で代用する。
桂枝茯苓丸2包+当帰芍薬散2包/日
・・・水毒傾向がある場合は当帰芍薬散を併用する。
桂枝茯苓丸2包+柴胡加竜骨牡蛎湯2包/日
・・・精神症状が強いときは柴胡加竜骨牡蛎湯を併用する。


■ 更年期障害の基本漢方

加味逍遥散(24):1回1包、1日3回
・・・更年期障害の第一選択薬
・・・のぼせ、ホットフラッシュ、異常発汗、冷え、動悸、抑うつ、不安、焦燥感、訴えが受診毎に変わり多彩
・・・山梔子には軽い瀉下作用があり、大黄で腹痛を起こすような女性の便秘にも効果が期待できる。

女神散(67):1回1包、1日3回
・・・更年期障害の第二選択薬
・・・のぼせ、めまい、不安、焦燥感、訴えが変わらない、加味逍遥散無効例
・・・加味逍遙散証よりものぼせが強く、訴えが執拗で受診ごとに変わることが少ない場合
・・・もともとは「安栄湯」といい、戦争七気(戦争ノイローゼなど)に使用したものを、浅田宗伯が女性のさまざまな訴えに使用した。

抑肝散加陳皮半夏(83):1回1包、1日3回
・・・怒りっぽい、イライラを目標に選択
・・・不安・焦燥感、抑うつ傾向に有効
・・・不眠にも有効
・・・ホットフラッシュやのぼせ感には効果がない

当帰芍薬散(23):1回1包、1日3回
・・・やせ型、冷え症、浮腫傾向、倦怠感、頭冒感・頭重感に対して
・・・四物湯(ー地黄)+五苓散(ー桂皮・猪苓)の構成

桂枝茯苓丸(25):1回1包、1日3回
・・・のぼせ、ホットフラッシュ、下腹部圧痛(瘀血)、精神症状は少ない

桃核承気湯(61):1回1包、1日3回
・・・小腹急結、月経困難症、頑固な便秘


■ 更年期障害の第二選択薬

六味丸(87):加齢によるほてり、倦怠感
八味地黄丸(7):加齢による腰痛・頻尿・冷え
抑肝散(54):抑肝散加陳皮半夏とほぼ同様
柴胡桂枝乾姜湯(11):冷えのぼせ、頭部の発汗、不眠
柴胡加竜骨牡蛎湯(12):イライラ・不眠が強く、動悸・耳鳴り
黄連解毒湯(15):のぼせ・不眠・動悸が強く、顔が赤くなる場合に
加味帰脾湯(137):不安感が強く、不眠を訴える場合に


 <参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社)    

参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

循環器疾患がある場合は西洋医学の治療が優先されます。
ここでは「検査に異常のない動悸」が対象です。

小児科で「動悸」の訴えは少ないのですが、私自身が不整脈持ちで「動悸発作」があるため、以前から興味がありました。

「期外収縮は漢方治療の対象になるのか?」
「心房細動は道なのか?」
という疑問がありましたが、従来、セミナーで講師に質問すると、
「不整脈は対象になりません、洞性頻脈だけです」
という返答ばかり。

では炙甘草湯の「脈の結滞」は何を指すのか?

この本では「期外収縮は対象になる」と書いてあります。
このような考え方に初めて出会いました。


■ 2剤併用による効果増強レシピ

炙甘草湯2包+桂枝加竜骨牡蛎湯2包/日
・・・炙甘草湯証で動悸が強いときに併用

苓桂朮甘湯3包+甘麦大棗湯3包/日 → 苓桂甘棗湯の方意
・・・苓桂朮甘湯証で、単剤では効果不十分の場合に併用
・・・またはパニック発作で併用(苓桂甘棗湯①

苓桂朮甘湯1包+桂枝加竜骨牡蛎湯1包、発作時頓用
・・・パニック障害に対して苓桂甘棗湯②の方意として

苓桂朮甘湯3包+四物湯3包/日
・・・月経や更年期と関係あるときは四物湯を併用(連珠飲

加味逍遥散3包+黄連解毒湯2包/日
・・・加味逍遥散証で、単剤では効果が弱いときに併用


■ 動悸に対する基本処方

柴胡加竜骨牡蛎湯(12):1回1包、1日3回
・・・心臓神経症、驚きやすい、期外収縮、バセドウ病
・・・期外収縮による動悸に有効
・・・適応となる患者は几帳面で真面目な人が多い
・・・クラシエ、コタローの製剤は大黄を含んでおり、鎮静効果が高い
※ クラシエに錠剤あり

黄連解毒湯(15):1回1包
・・・動悸発作の頓用、便秘なし
※ クラシエ、オースギに錠剤あり、コタローにカプセルあり

三黄瀉心湯(113):1回1包、1日3回
・・・動悸発作の頓用(使用目標は黄連解毒湯と同じ)、便秘あり
・・・期外収縮などによる動悸にも有効
・・・昔は刀傷の止血として服用した(止血には冷服が効果的)
※ コタローにカプセルあり

炙甘草湯(64):1回1包、1日3回、動悸時頓用も可(1回1包)
・・・脱水による動悸、脈の結滞、頻脈、バセドウ病
・・・発作性頻拍、期外収縮、不整脈の動悸などに有効
・・・効果発現までに数週間の服用が必要

苓桂朮甘湯(39):1回1包、1日3回
・・・突き上げるような動悸、めまい
※ ジュンコウに錠剤あり

半夏厚朴湯(16):1回1包、1日3回
・・・発作性動悸、不安感が強い、心臓神経症
・・・発作的に動悸が起こり「死ぬのではないか?」と不安を訴える場合に
・・・胸が圧迫されて息がつまる感じなどが使用の目安
※ クラシエ、オースギに錠剤あり

加味逍遥散(24):1回1包、1日3回
・・・月経や更年期のイライラ、女性の動悸

柴胡桂枝乾姜湯(11):1回1包、1日3回
・・・神経過敏、冷え、抑うつ
・・・ストレスで不眠や動悸を自覚する場合に
・・・柴胡加竜骨牡蛎湯の裏処方(虚証用)

桂枝加竜骨牡蛎湯(26):1回1包、1日3回
・・・動悸発作、虚弱者、神経過敏、脱毛、夢精
・・・桂枝湯(感冒薬)+竜骨牡蛎(精神安定効果)の構成


 <参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社)   

参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

■ 冷え性の治療期間
・最低3-4週間、1-2年を要することも多い。

■ 2剤併用による効果増強レシピ

当帰四逆加呉茱萸生姜湯2包+当帰芍薬散2包/日
…冷え+水毒(浮腫など)に
当帰四逆加呉茱萸生姜湯2包+桂枝茯苓丸2包/日
…冷え+静脈うっ滞やレイノー症状があるときは駆於血剤を併用

■ 冷え症に対する基本処方

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(38)…手足が冷える、レイノー症状、しもやけ、冷えると腹痛
当帰芍薬散(23)…浮腫傾向、肌の乾燥
桂枝茯苓丸(25)…月経不順、冷えのぼせ
加味逍遥散(24)…月経時のイライラ、精神不安、不眠、冷えのぼせ
真武湯(30)…新陳代謝の低下、倦怠感、顔色不良
苓姜朮甘湯(118)…下半身の冷え、下半身の主だるさ
八味地黄丸(7)…高齢者の冷え、腰痛、夜間尿
五積散(63)…腰が冷える、クーラーで冷えが悪化
人参湯(32)…腹部の冷え、手掌・足底の冷え、下痢
麻黄附子細辛湯(127)…身体の芯から冷える、手背・足背の冷え

■ 冷えに対する第二選択薬

呉茱萸湯(31)…胃の機能が低下し腹部や手足の冷えを訴える場合
防巳黄耆湯(20)…下肢に浮腫があり、特に足首の周囲に冷えを訴える場合
大建中湯(100)…腹部膨満や鼓腸を呈して、胸〜腹部の冷えを訴えるとき
芎帰調血飲…消化機能の低下や骨盤腔内のうっ血による冷えに
人参養栄湯(108)・十全大補湯(48)…元気がない、疲れやすい、寝汗が多い等の症状があり、手足の冷えを訴える場合
温経湯(106)…下腹痛、腰痛、下肢の冷えと疼痛がみられ、時に口唇の乾燥やあれ、手掌のほてりに有効
四逆散(35)…ストレスにより気の巡りが阻害され、四肢の冷えを訴える場合


<参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社) 

参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

■ 2剤併用による効果増強レシピ

補中益気湯2-3包+八味地黄丸2-3包/日
…慢性疲労+加齢による体力低下
補中益気湯3包+十全大補湯3包
…がん治療で体力が低下し、倦怠感・食欲不振が単剤ではよくならないとき

六君子湯3包+香蘇散3包/日
…食欲低下>倦怠感でストレスの関与が強いとき
六君子湯3包+四逆散3包/日
…スッとレスでイライラや胃痛が強いとき

八味地黄丸2包+人参湯2包/日
…地黄による胃もたれや食欲不振を訴える場合に人参湯を併用する
真武湯3包+人参湯3包/日
…全身の冷え+非常に強い倦怠感(茯苓四逆湯の方意)

■ 倦怠感・食欲不振の基本漢方薬

補中益気湯(41)…体力低下、病後の易疲労、食欲不振
※ ジュンコウに錠剤あり
十全大補湯(48)…貧血傾向、抗がん剤治療後、放射線治療後
六君子湯(43)…胃腸症状、胃もたれ、食欲不振
八味地黄丸(7)…老化に伴う疲労感、腰痛、坐骨神経痛、手足の冷え、夜間頻尿
真武湯(30)…冷えを伴う強い倦怠感、動揺感、食欲不振
小建中湯(99)…疲れやすい子ども、虚弱体質。疲れて学校に行けない児童や学校で腹痛を起こして保健室で休むことが多い児童、朝になると腹痛で学校へ行けない児童に。シナモンが苦手で飲めないときは、少量の湯に溶いてリンゴジュースに混ぜると飲みやすい。

■ 倦怠感・食欲不振の第二選択薬

人参養栄湯(108)…十全大補湯とほぼ同じ適応であるが、呼吸器症状がある場合によい。
加味帰脾湯(137)…胃腸が弱く、ストレスや不安や不眠を訴える場合に。いろいろ考えすぎて不安になることが多い人に。


<参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社) 

参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

しかし小児で相談を受けるのは手掌多汗症が多いので、
残念ながら、あまり参考になりませんでした。

■ 併用による効果増強レシピ

防巳黄耆湯3包+越婢加朮湯1-2包/日
…水太り&多汗症で熱感があるとき

白虎加人参湯
1-2包+五苓散1-2包、頓用
…熱中症発症時に冷服

加味逍遥散
3包+黄連解毒湯1-2包/日
…更年期ホットフラッシュでほてりが強いときに

■ 多汗症の基本漢方薬

防巳黄耆湯(20)・・・汗かき、水太り、易疲労、口渇なし、多汗症の第一選択薬。
白虎加人参湯(34)・・・からだが暑い、口渇・発汗、尿自利
柴胡加竜骨牡蛎湯(12)・・・緊張性発汗、手・足・腋窩の発汗
柴胡桂枝乾姜湯(11)・・・首から上の発汗、頭汗
加味逍遥散(24)・・・のぼせ、ホットフラッシュ、発汗
補中益気湯(41)・・・体力低下、病後の易疲労、食欲不振…体力が低下し寝汗を自覚したら服用、改善しないときは十全大補湯(48)や人参養栄湯(108)へ変更すべし

■ 多汗症の第二選択薬

黄耆建中湯(98)・・・小児や寝たきりで体力が低下した場合の寝汗に
柴胡桂枝湯(10)・・・柴胡桂枝乾姜湯と同様に、首から上の発汗・頭汗に有効であり、体力のある場合に使用
桂枝加竜骨牡蛎湯(26)・・・柴胡加竜骨牡蛎湯(12)より虚証例に
四逆散(35)・・・精神的発汗
・・・
十全大補湯(48)…大病後や抗がん剤治療などで発汗が見られるときに
人参養栄湯(108)…呼吸器疾患病後や高齢者で寝汗が多い場合に

 
<参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社)  

参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

■ 併用による効果増強レシピ

白虎加人参湯1-2包+五苓散1-2包、頓用
・・・熱中症発症時に(冷服推奨)

清暑益気湯
3包+五苓散3包/日
・・・発汗が多く、脱水傾向のある場合に

■ 熱中症の基本漢方薬

白虎加人参湯(34):発症時:1回2包、予防:1回1包、1日3回
・・・熱中症治療・予防(高温環境下の活動時に)、全身の熱感
※ クラシエに錠剤あり

五苓散(17):発症時:1回2包、予防:1回1包、1日3回
・・・口渇、脱水
※ クラシエに錠剤あり

清暑益気湯(136):1回1包、1日3回
・・・夏負け、食欲低下、発汗

補中益気湯(41):1回1包、1日3回
・・・夏負け、食欲低下
※ ジュンコウに錠剤あり

■ 熱中症の第二選択薬

柴苓湯(114)・・・五苓散+小柴胡湯の生薬構成。発汗過多や下痢などが見られる暑気あたりに。
胃苓湯(115)・・・五苓散+平胃散の生薬構成。水瀉性の下痢に。夏場に冷たいものを摂り過ぎて下痢をして、食欲不振などを起こす場合に有効。


<参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社) 

参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

■ 併用による効果増強レシピ

呉茱萸湯1包+五苓散1包、発作時頓用(1日6回まで)
・・・呉茱萸湯あるいは五苓散単独では効果が不十分なとき

■ 頭痛の基本漢方薬

(片頭痛) 
呉茱萸湯(31)・・・冷え・悪心を伴う片頭痛(発作時:1回2包、予防:1回1包、1日2-3回)
五苓散(17)・・・気圧・天気変化で頭痛発作が起こる(発作時:1回2包、予防:1回1包、1日2-3回)
川芎茶調散(124)・・・月経前後の片頭痛(発作時:1回2包)

(緊張性頭痛)
葛根湯(1)・・・肩こりを自覚(発作時:1回1包)

(その他の頭痛) 
川芎茶調散(124)・・・頭痛一般、感冒の頭痛、月経時の頭痛(発作時:1回2包)
釣藤散(47)・・・早朝・午前中の頭痛、高血圧、高齢者の頭痛(1回1包、1日3包) 
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(38)・・・手足の冷え(呉茱萸湯よりも冷えの訴えが強い)、しもやけ、腰痛(1回1包、1日3回、発作時のみ服用は効果が期待できない) 

■ 頭痛に対する第二選択薬

大柴胡湯(8)・・・ストレスが強く、肩こりや項部痛・耳鳴りを訴える例
抑肝散(54)・・・イライラが強く、ストレスが引き金になる頭痛 
桂枝人参湯・・・胃腸虚弱で冷えによる下痢が多い例に、頭痛の訴えがある場合 


<参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社) 

参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

■ 併用による効果増強レシピ

消風散3包+黄連解毒湯2〜3包/日・・・かゆみが強いとき
消風散3包+十味敗毒湯3包/日・・・かゆみが強いじんま疹・皮疹に
消風散3包+越婢加朮湯3包・・・発赤・浮腫を認めるとき(虫刺症/蜂刺症にも)
消風散3包+茵蔯五苓散3包/日・・・食事性蕁麻疹で地図状に膨隆・発赤を認めるとき

香蘇散3包+茵蔯五苓散3包/日・・・魚介類によるじんま疹に
香蘇散3包+茵陳蒿湯3包/日・・・かゆみが強いとき

消風散(22)+加味逍遥散(24)・・・心因性じんま疹で月経時のイライラなどの精神症状を伴うときに
消風散(22)+抑肝散(54)・・・心因性じんま疹でイライラや怒りの感情が強い場合に
消風散(22)+大柴胡湯(8)・・・体力が充実していて(実証)胸脇苦満を認める心因性じんま疹に
消風散(22)+防風通聖散(62)・・・肥満が著明でじんま疹を認める場合に
黄連解毒湯(15)+大柴胡湯(8)・・・体力が充実していて(実証)胸脇苦満を認める心因性じんま疹に

■ じんま疹の基本漢方薬

(基本薬)
消風散(22)・・・じんま疹の第一選択薬
十味敗毒湯(6)・・・急性よりもやや慢性のじんま疹に
茵陳蒿湯(135)・・・食事性蕁麻疹、便秘
茵蔯五苓散(117)・・・食事性蕁麻疹、浮腫傾向
香蘇散(70)・・・魚介類によるじんま疹
黄連解毒湯(15)・・・かゆみに対する第一選択
越婢加朮湯(28)・・・皮膚の発赤・腫脹が明らか
 
(その他:主に急性期に)
葛根湯(1)
桂麻各半湯・・・発症初期にかゆみが強い場合に使用
麻黄附子細辛湯(127)・・・寒冷じんま疹に使用 

(その他:主に慢性期に)
加味逍遥散(24)・・・心因性じんま疹で月経時のイライラなどの精神症状を伴うときに消風散などと併用
抑肝散(54)・・・心因性じんま疹でイライラや怒りの感情が強い場合に消風散などと併用
大柴胡湯(8)・・・体力が充実していて(実証)胸脇苦満を認める心因性じんま疹に消風散や黄連解毒湯などと併用
防風通聖散(62)・・・肥満が著明でじんま疹を認める場合に消風散などと併用 


<参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社) 
 

参考にした本には、2剤併用による増強効果の例が掲載されており、
単剤で効果が今ひとつだった場合の“次の一手”として利用可能で助かります。

■ 併用による効果増強レシピ

赤ニキビ+化膿・膿疱が強いとき
1.清上防風湯3包 + 排膿散及湯3包/日
2.清上防風湯3包 + 十味敗毒湯3包/日

炎症の強いニキビ+化膿・膿疱が強いとき
1.荊芥連翹湯3包 + 排膿散及湯3包/日
2.荊芥連翹湯3包 + 十味敗毒湯3包/日

毛嚢炎
 → 荊芥連翹湯3包+排膿散及湯3包/日

発赤・膿疱形成が強いとき 
 → 荊芥連翹湯3包+黄連解毒湯1包/日 


■ 大塚敬節Dr.の口訣
・赤ニキビには清上防風湯
・青ニキビには桂枝茯苓丸
・白ニキビには当帰芍薬散

■ ニキビの基本漢方薬

清上防風湯(58)・・・ニキビの第一選択、赤ニキビに
荊芥連翹湯(50)・・・炎症の強いニキビ
排膿散及湯(122)・・・化膿・膿疱が強いとき(清上防風湯/荊芥連翹湯と併用する)
桂枝茯苓丸加薏苡仁(125)・・・瘀血、青いニキビに

十味敗毒湯(6)・・・化膿・膿疱が強いとき(清上防風湯/荊芥連翹湯と併用する)
加味逍遥散(24)・・・月経によりニキビが増悪する場合
当帰芍薬散(23)・・・やせ型、冷え症で、白ニキビ、赤みに乏しいニキビに
 ヨクイニンエキスを併用すると効果的
半夏瀉心湯(14)・・・口唇周囲のニキビに有効
ヨクイニンエキス・・・他剤に追加使用(保険病名は、コタロー:青年性扁平疣贅、尋常性疣贅) 

■ 清上防風湯(58)の使い方
・効果を増強するときは大黄(1g/日)を追加する
 → 清上防風湯3包+大黄末1g/日
・ヨクイニンを併用すると効果的
 → 清上防風湯3包+ヨクイニンエキス9-18錠/日
 → 清上防風湯3包+ヨクイニンエキス1-3包/日

■ 荊芥連翹湯(50)の使い方 
・毛嚢炎に対しては排膿散及湯(122)を併用する
 → 荊芥連翹湯3包+排膿散及湯3包/日
・発赤・膿疱形成が強いときは黄連解毒湯(15)を併用する 
 → 荊芥連翹湯3包+黄連解毒湯1包/日 


<参考>
すべての臨床医が知っておきたい漢方薬の使い方(安斎圭一著、羊土社) 

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