タグ:#綿球圧迫療法

“赤ちゃんでべそ”(医学的には「臍ヘルニア」)の膨らみ・大きさが2cm以上を目安に、綿球圧迫療法を提案しています。
処置(
固定と交換)は医師が行います。


<圧迫固定の実際>

① 綿球で圧迫;

・でべそ部分(ヘルニア嚢)を押して凹ませます。
・おへその奥に触れる穴(ヘルニア門)に綿球をあてがい、お腹の中に反転するように綿球を押し込みます。

② フィルムで圧迫固定;
・綿球の上から透明なフィルム(サージンフィルム)を貼り付けて圧迫固定します。


上記を行った後、1週間後再診を基本とし、落ちつくまで数ヶ月間、通院していただきます。
フィルムは防水仕様なので入浴はOKです。 

受診前日夜入浴前に剥がし、臍部を洗浄し清潔にしてください。
フィルム貼付部位がかぶれて皮膚の発赤が目立つ場合は外用薬(ワセリンなど)を塗布し、赤みが引くまで再固定は延期しますので、電話でご相談ください。
綿球圧迫療法中に、ふだんと違い変にぐずったり、圧迫部位とその周辺が変色したら、電話でご相談ください。  

Q. 赤ちゃんのおへそが膨らんできました。なぜ?、どうして?

A. いわゆる“でべそ”ですが、医学的には“臍ヘルニア”という名前で呼ばれています。赤ちゃんの5%(20人に1人)くらいに見られる、特別に珍しいものではありません。おへそはお母さんと赤ちゃんをつないでいた血管の痕跡で、生まれたら閉じるのがふつうですが、それが閉じきらない場合に発症します。膨らんだおへその中身は腸管で、触るとグチュグチュ音がして、もんでいると元に戻ります。小さく産まれた赤ちゃんでは、より多く見られる傾向があります(出生体重1500g未満では発生率75%)。


Q. おへそが膨らんできたら、どうしたらいいの?

A. ほとんどの場合、放っておいて大丈夫です。無治療でも1歳までに80%、2歳までに90%が自然治癒します。残りの10%は自然に治りませんので、手術を考える場合もあります。


Q. では何もせずに様子を見ていれば、ふつうのおへそになるのですね。

A. 小さい場合はそうですが、大きくふくらんだ場合(3cm以上)は、治ってもおへその皮膚が伸びてしまい、たるんだ皮膚が残る傾向があります。体に害はないものの、審美上(見た目が)よくないので、形成手術をすることもあります。自然に治るかどうかは、大きい方が治りにくいという意見と、大きさと治癒率は関係ないという意見があり、結論は出ていません。


Q. “おへそをテープで圧迫すると治る” と耳にしたのですが・・・

A. 昔から包帯をしたり五円玉を貼り付けたり、色々な方法が流行ったり消えたりしてきました。近年は綿球・ガーゼ・スポンジ・ティッシュなど(*)を出っ張っているおへそを凹ませた状態であてがい、圧迫し続けて早期治癒を期待する「圧迫療法」が普及してきました。 

* 自己責任になりますが「へそ圧迫材パック」が通信販売されています。 


Q. 「圧迫療法」のメリットを教えてください。

A. もともと「自然治癒率90%」なので、治癒率向上というデータはあまりありません。しかし、「早く治る」「治った後のおへその形がよくなる(*)」というデータはあります。

* 理想のおへその形になるわけではありません。ご了承ください。

 

Q. 「圧迫療法」のデメリットはありますか?

A. おへそを圧迫して長期間テープで固定するため、皮膚が荒れることがあり(皮膚炎発生率:20~30%)、その程度により中断せざるを得ないこともあります。また、固定が不十分では効果が期待できません。さらに、ずれたまま放置しているとトラブル(嵌頓・絞扼)になることがまれに起こると報告されています。


Q. たけい小児科でも「圧迫療法」をしていますか?

A. はい、生後6ヶ月までで、出ているおへその直径がおよそ2cm以上の赤ちゃんを対象に行っています。ただし、圧迫材とテープの交換のため、週1回ペースの通院を数週間~数ヶ月していただく必要があります。

* 臍ヘルニアの程度やご家族の希望により、総合病院の小児外科を紹介しています。


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